さて、予防の話を中途半端にして、なったらどうするか、話しましょう。
一番最初に話したように、もともと脳の処理能力が60なのに、外からのストレスが70になるから、脳がパニックを起こして、うつになりますね。
では、まずは外からのストレスを下げる方法を考えましょう。
とにかく休むこと。
サラリーマンなら仕事を休む、せめて定時に上がる。
主婦なら家事を減らす。
この調子で脳への刺激を減らす、できれば60よりはるかに減らしてしまう。
なぜなら、普段60こなせる脳でも、パニックを起こすと、さらに麻痺して、30か40しか仕事ができなくなるからです。
そして、お薬を飲む。
どうして?実は薬で、脳の能力をある程度上げることができます。
たとえば60を80に上げたりできるのです。
別に薬を飲めば頭が賢くなって、東大にいけるにようになると話しているわけじゃないですよ。セロトニンとか難しい話は抜きにして、結論だけ言いますと、薬を飲めば、ストレスに強くなるのです。
休みと薬、この二つを一緒にできれば、なお良いです。
それができれば、うつはまず治るのです。
花粉症のことを思い出してごらん。
もし無菌室に入って、かつ花粉に強くなる注射をすれば、花粉症がよくならないわけがないと思いませんか。
我ながら、わかりやすい例えだなぁ、と今思いました。
では、次回はもう一度予防の話をします。
もう淀川長治風はやりません。歳がばれるからです。