3分でわかる、うつ病のこと(3) | 精神科医の役に立たない独り言

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札幌西区ともメンタルクリニックの院長のコ先生が、だるだると書く、まったく笑えず、ウケず、役に立たず、誰も関心を示さない、よって誰からも批判されないから、安心して書き続けられるブログ

さて、予防の話を中途半端にして、なったらどうするか、話しましょう。

一番最初に話したように、もともと脳の処理能力が60なのに、外からのストレスが70になるから、脳がパニックを起こして、うつになりますね。

では、まずは外からのストレスを下げる方法を考えましょう。

とにかく休むこと。

サラリーマンなら仕事を休む、せめて定時に上がる。
主婦なら家事を減らす。
この調子で脳への刺激を減らす、できれば60よりはるかに減らしてしまう。

なぜなら、普段60こなせる脳でも、パニックを起こすと、さらに麻痺して、30か40しか仕事ができなくなるからです。

そして、お薬を飲む。

どうして?実は薬で、脳の能力をある程度上げることができます。
たとえば60を80に上げたりできるのです。

別に薬を飲めば頭が賢くなって、東大にいけるにようになると話しているわけじゃないですよ。セロトニンとか難しい話は抜きにして、結論だけ言いますと、薬を飲めば、ストレスに強くなるのです。

休みと薬、この二つを一緒にできれば、なお良いです。

それができれば、うつはまず治るのです。

花粉症のことを思い出してごらん。

もし無菌室に入って、かつ花粉に強くなる注射をすれば、花粉症がよくならないわけがないと思いませんか。

我ながら、わかりやすい例えだなぁ、と今思いました。

では、次回はもう一度予防の話をします。

もう淀川長治風はやりません。歳がばれるからです。