これが「社会服務要員」のすべて! | ひみつのぷりま ❤ イ・ジョンソク

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芸能人が兵役に入ったときに、よく話題になるのが社会服務要員だ。

2013年までは公益勤務要員と呼ばれていたが、現在は「社会服務要員」という名称が定着している。

果たして、社会服務要員とは何なのか。


徴兵検査で4級の判定

韓国の男子は兵役の義務を負っているので、その前に徴兵検査を受ける。

徴兵検査は、健康状態や精神状態を詳しく調べて、兵役等級という判定をする。
その結果、1級、2級、3級と判定されると現役兵となり、実際に軍隊に入って兵役をこなすことになる。
一方、4級の判定を受けると補充役となる。


補充役とは何か。
これは、戦争になったときに兵力の補充として加わってくる人たちのことである。

この人たちが兵役をこなす場合には、軍隊に入らずに役所や福祉施設などで代替勤務をすることになる。
それでは、徴兵検査で4級と判定されるのは、どういう場合が多いのか。

これは、喘息などの持病や身体的な疾患などが理由となる場合が多い



4週間の新兵訓練

芸能人の場合は、4級と判定される割合が一般の人より高いという印象があるが、

それは芸能人が抱えている事情によるだろう。
なぜなら、仮に俳優とすれば、ハードな撮影の連続で満身創痍という場合も少なくない。

しかも、忙しすぎて、身体の故障をじっくり治療することができなかった、

というケースで4級に判定されることもある。
事情は様々だが、芸能人は長い活動期間の間に身体の故障を負ってしまうことが

一般の人よりは多くなってしまう傾向がある。


なお、社会服務要員になったとしても、いきなり公的機関で勤務を開始するわけではない。

兵役の一番最初に4週間の新兵訓練を受けなければならないのだ。
現役兵の場合、新兵訓練は5週間なのだが、

社会服務要員になる人は1週間短い4週間の新兵訓練が課される。
このときに、射撃などの軍事技術を習得したりする。
そして、4週間の新兵訓練が終わると、それぞれの勤務先に移っていく。



自宅から通勤する

社会服務要員で一番多いのは、役所で勤務することだ。
たとえば、ソウルの江南(カンナム)区役所は、

社会服務要員となった芸能人の多くが勤務する場所として知られている。
ここには、通常60人ほどの社会服務要員がいるというから、

韓国でも最大級の社会服務要員の受け入れ先になっている。

勤務の内容は、通常の役所仕事をすることになる。

ただ、事務に慣れていない人がほとんどなので補助的な仕事にならざるをえない。


1日の勤務時間は一般の職員と同じように午前9時から夕方まで。

残業はほとんどなく、週末の土日は休日となる。
そして、自宅から通うことが原則になっている。

ここが、師団の駐屯地に長期滞在する現役兵と極端に違うところだ。


 夕方以降はフリータイムだし、休日もたっぷりある。

それゆえに、忙しかった芸能人にとっては

「社会服務要員のときが、一番休みが多かった」という状況になる



兵役期間は24カ月が多い

気になるのは、勤務がどのくらいの期間に及ぶのか、ということ。
わかりやすく言えば、現役兵よりは数カ月長くなるのが普通だ。
たとえば、陸軍の場合は兵役期間が21カ月だが、

社会服務要員になると24カ月というのが一番多い。
要するに、現役兵より3カ月ほど兵役期間が長いということになる。


給料に関しては、現役兵とまったく同じ金額が支給されることになっており、

月に3万円くらいというのが2018年の基準になっている。

このほかに、食費や交通費などが支給されている。
いまの韓国では、芸能人が社会服務要員になるというと、批判的な声が寄せられることがある。
やはり、現役兵として行くよりは、「楽な兵役をこなしている」と思われてしまいがちなのだ。
ただし、社会服務要員も立派な兵役であり、それを務め上げることで大きな責任を果たしている。



堂々たる兵役のシステム

現在の韓国軍は兵力が余っている。

今後10年間で10万人近い軍人を減らす計画になっていて、

大勢の若者を兵役で絶対に入隊させなければならないというわけでもない。

しかし、北朝鮮と激しく対峙している以上、徴兵制そのものをなくせない。

そこで、兵役の代替制度として社会服務要員を増やす傾向にある。

そういう事情もあって、兵役に入る芸能人が社会服務要員になるケースが多いのだ。



社会服務要員も立派な兵役である。

とかく、芸能人が社会服務要員になると、ネット上で批判的な声も集まるが、

それは偏った意見と言わざるをえない。

社会服務要員は兵役の義務と社会活動の補助を同時に行なえる堂々たるシステムなのである。
なお、社会服務要員は2013年までは公益勤務要員と呼ばれていた。

今でも、その名称で呼ぶ人がいて混乱することがあるが、

現在では社会服務要員のほうが正式名称になっているので注意しよう。


自宅から役所に通う

社会服務要員は、国家機関、地方自治体、公共団体、社会福祉施設などで

公益目的の業務を担当することになる。
配属先として一番多いのは役所である。

そこで、他の公務員と同じような仕事をこなすことで兵役の遂行になる。


 社会服務要員になった芸能人がよく配属されるのが、ソウル市の江南(カンナム)区役所だ。

ここは、社会服務要員の受け入れ態勢が完備している役所で、

常時60~70人の社会服務要員が勤務中だ。


勤務形態は他の職員と同じ。

自宅から通い、決められた勤務時間に業務をこなしていく。

給料に関しては、役所の職員とはまったく別で、

現役兵として軍務をしている兵役対象者と同じ金額が支給される



現役兵より服務期間が長い

社会服務要員になる人も、最初は訓練所で4週間の基礎的な新兵訓練を受ける。

現役兵の新兵訓練は5週間なので、社会服務要員は1週間だけ訓練が短い。
そして、新兵訓練が終了すると、それぞれ配属先に移っていく。
なお、陸軍の現役兵の兵役期間は新兵訓練期間を入れて21カ月だが、

社会服務要員はそれより2~4カ月ほど長い。


さらに、注意しなければならないのは、期間延長の罰則規定があることだ。

正当な理由がないのに服務から離脱した場合、

その離脱日数の5倍も延長服務をしなければならない。この5倍はきつい。
とにかく、社会服務要員になったら、配属先で先輩の指示に従いながら、

真面目に仕事をこなすことが大事だ。




知っているようで知らないことばかり・・・・