最近読んだ8冊 | がんばる地上の星たち!高知と松山のまんなか・仁淀川町

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土佐の山間・仁淀川町(によどがわちょう)の(元)地域支援企画員の日記!

最近読んだ本はこんな感じです。

佐藤闘介さんの
「B級映画少年」



父を俳優にもつ著者の半生である。父とは佐藤允さん→ウィキペディアhttps://ja.m.wikipedia.org/wiki/佐藤允
私も子供の頃にこの父親である佐藤允さんの姿をテレビで見たことがある。
著者は映画「バナナシュート裁判」の監督であり、同作品は89年にベルリン、香港両映画祭の招待作品であり、くまもと映画祭監督賞受賞している。
本書はある意味、学業からはドロップアウトした少年の映画監督になるまでの人生の苦楽である。時代が自分と重なりながら、こんな人生があるのかと思った。人間っていろんなことがあるな。

沢木耕太郎さんの
「旅の窓」



旅先でのワンショット画像とそれにまつわる著者の想いを綴った読みやすく、感じ入りやすい一冊。世界中旅歩いていながら、すこしメインストリートを外した意外な場面を切り取る。景色、人物、陰影、残像。


藤原正彦さんの
「天才の栄光と挫折」


数学者である藤原正彦さんの尊敬する数学者たちの人生を俯瞰する一冊、数学者列伝。彼らの生まれた土地を訪問して、関係者にも話を聴く、強い探究心、興味は深い。ちなみに収録された数学者は、アイザック・ニュートン、エヴァリスト・ガロワ、シュリニヴァーサ・ラマヌジャン、アラン・チューリング他5人である。波乱万丈で偉業は当時認められず悲しい結末が多く、功績は後に認められ、世界の発展の基礎になっていったことばかりである。


野中英次さんの
「魁!クロマティ高校」



これは漫画です(^^)
見た目は劇画、厳しい表情、険しい雰囲気を醸し出しているが、どっこいお笑い漫画、超絶ギャグ漫画である。あまりに面白いのでハマり、当時、全巻まとめて買ってしまい、最近のクイーン映画(フレディ)ブームにより、再読した次第である。フレディはよく出てくる謎なキャラである。


堤 未果さんの
「日本が売られる」



テレビや新聞、ネットなどの最新のニュースや目立つ記事ばかり追っていてはいけない。日本の中では、大事なことが着々と国会等で決議され制度化されて、今後の日本へ、日本国民に警鐘を鳴らしている著者の熱い想いを受ける一冊である。個人的には種子法廃止決定に危機感を持つ。様々な日本のかけがえのない、これまで築いてきた財産がビジネスのカモにされているという。「彼らにとって財産とは、むしろ国の規制によって手足を縛られた未来のビジネスチャンスの方であり、現在最優先で進められているのは、完全に自由化された世界市場で、企業が最大利益を出すための環境づくりの方なのだ。農業も漁業も林業も邪魔な規制が取り払われ、国境を越えたビジネスを回す「商品」にされるべく着々と切り売りされてゆく。」(本書から抜粋)


さくらももこさんの
「さくらえび」



さくらももこさんは昨年、お亡くなりになり、その後、私は気がついたようにほぼ全ての爆笑エッセイを読んだが、まだあったエッセイ。すでに21刷!内容のほとんどはメジャーになって以降の話が多くが、デビュー前の話「あの日の奈良」はかなりほっこりする話しだなあ(^^)


中川李枝子さんの
「本・子ども・絵本」


あの絵本「ぐりとぐら」の作者であり、時々今も子供に読んであげている「いやいやえん」の作者でもある。著者は元々、保育士であり、熱い想いで子どもたちに接してきた。本書は著者の子供時代から今まで、絵本と子どものこと、子どもとはなんともかわいいもの、その愛情深さを語ってくれて、ますます我が子が可愛くなる、そんな本である。


柳井政和さんの
「レトロゲームファクトリー」


私として意外な意外な小説を読んだ。書店で見た瞬間、普段は読まない小説でが即買いであった。最近、昔ハマったレトロゲーム、つまりファミコンがマイブームであり、密かに?環境を整えつつあるから、ゲーム愛満載の本書に興味を覚えたのだ。ストーリーはあるレトロゲームの復活に向けたコアな話で、今の40,50代はニヤリとする内容かも。なかなかスリリング。しかし、ファミコンは今の子どもたちにとってはどうなんだろうと思う。きっとシンプルながら意外に奥が深いファミコンゲームは現代の子どもたちの想像力や探究心を刺激するだろうと思う。小説もいいもんだなと思った(^^)


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