映画オッペンハイマー観てきました。
さて感想ですが
やっぱオスカーとるよな。
登場人物色々ありすぎで原作読みたい。
いえいえ、本当の感想は(私のです)
原爆の開発の父と呼ばれたオッペンハイマーの伝記映画なのですが
この映画で感じたことは
この映画は現代のジェネレーティブAIを初め、すごい勢いで開発が進められている
AIに対しての警鐘とも取れるのではないかと思ったのです。
昨年の今頃日経新聞に載ってた記事ですが
「高度な言語能力などをもつ人工知能(AI)の開発に歯止めをかけるべきだとの慎重論が浮上してきた。全ての企業や研究機関に開発を一時停止するよう求める署名活動が米国を中心に始まり、起業家のイーロン・マスク氏らが賛意を表明した。
省略
テクノロジーは基本的に中立であり、使い方によっては毒にも薬にもなる。技術の利点を引き出しつつ、負の影響をどう抑えていくか、知恵が問われる。」
これなんですよね。
原子力だって、AIだって、一旦開発を始めれば止めることはできない
そして生み出してしまったものをゼロに戻すこともできない。
人類の脅威ともなりかねない、生み出された物をどう扱うのかを考えることが
それが最も大事なのではないでしょうか。
あとは、ヒトラーが亡くなった時に
日本も降伏してれば、原爆投下されなかったのではないかな。
と、たらればで考えてしまいました。
今まで投じた時間やお金、人を全部投げ出してでも「引く」決断をすることは大事です。
人は損が嫌いですが
損することで救われることもあるのではないでしょうか。
原爆を投下したアメリカに対して非難する人は多くいましたが
実は戦争から引くことができなかった人にも責任はありますよね。
「欲しがりません勝つまでは」とひもじい思いをしていた日本と
あの当時のアメリカでは国力の違いが明らかすぎます。
原爆のシーンの有無が言われてますが、私は必要ないと思います
なくてもその凄惨さは世界認識です。
クリストファー・ノーラン監督のお嬢さんの顔がただれていくシーンがありますが
広島県民からすると、本当はあんなもんじゃないけどね。
映画を見ることで色々な考えができる
素晴らしい映画でした。
付け足し:
ロバートダウニーJR(好きなんです)最初誰か分からないくらいでした。助演男優賞取っただけあります。
マット・デイモンも素敵だったし、ラミマレックもいいです。
第二次世界大戦下、
アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。
これに参加した J・ロバート・オッペンハイマーは優秀な科学者たちを率いて
世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。
しかし原爆が実戦で投下されると、
その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。
冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、
オッペンハイマーはのまれてゆくのだった―。
世界の運命を握ったオッペンハイマーの栄光と没落、その生涯とは。
今を生きる私たちに、物語は問いかける。
オッペンハイマーが大学で教鞭をとり始めたのは株価暴落をきっかけとしたアメリカ史上最大の経済恐慌、大恐慌の始まった1929年だった。恐慌は世界に広がり、第一次大戦の賠償金支払いで行き詰まるドイツにヒトラー率いるナチスが現れる。ナチスは第二次世界大戦を起こし、当初、戦況を優位に進める。このドイツに負けまいとアメリカが完成を急いだ原爆は、1945年、日本を降伏させるだけでなく、一瞬にしてアメリカをかつてない超大国にさせた。ただ、その4年後にソ連も核実験を成功させる。米ソが核兵器で脅し合う冷戦の中で反共思想がアメリカでは一気に広がっていく。ヒステリックな「赤狩り」の渦中で、オッペンハイマーも共産主義者との過去が問われていく 。
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ピューリッツァー賞受賞作「オッペンハイマー」(ハヤカワ文庫刊)を原作とし、第二次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話に基づき描いた本作は2023年7月の全米公開を皮切りに、世界興収10億ドルに迫る世界的大ヒットを記録。実在の人物を描いた伝記映画としては歴代1位となっている。また、第81回ゴールデングローブ賞にて作品賞(ドラマ部門)含む最多5部門を受賞、第96回アカデミー賞®では、クリストファー・ノーラン初の作品賞、監督賞ほか、主演男優賞(キリアン・マーフィー)、助演男優賞(ロバート・ダウニー・Jr.)、撮影賞(ホイテ・ヴァン・ホイテマ)、編集賞(ジェニファー・レイム)、作曲賞(ルドウィグ・ゴランソン)の最多7部門受賞を果たした。