こんばんは。

ご無沙汰しております。

日だまり訪問看護ステーション

看護師 山田万理です。

 

 
 

 

みなさんお元気ですか?

私の6月は非日常の毎日で

ブログも更新できないまま

気づいたら月末でした。

 

4月に復帰したスタッフのお子さんが

体調不良でスタッフが勤務できず

代打で訪問に走り

 

誠実に対応していたのに利用者さんから

クレームをつけられ契約解除したり

 

医療関係者から理不尽な扱いを受けて

悪者にされたスタッフの盾になったり

 

困難事例2件を含む新規相談を5件頂いて

退院前カンファレンスや

サービス担当者会議に参加して

 

看護協会と訪問看護ステーション協議会の

総会出席のために久々の電車に乗って

名古屋に出かけたり

 

がん末期状態の利用者さんの病状が進行して

どこで誰とどのように過ごすか 

どこで最期を迎えるか

繊細な問題の意思決定支援をしたり

 

今年から受け入れを開始した

安城市医師会が運営する

看護専門学校の実習が始まって

どんなことを学んでもらいたいかを考えて

学生が訪問する利用者さんを検討して

スタッフの動線を考えてスケジュールを組み

 

毎日何かしらのアクシデントやイベントが

押し寄せてきて流されないように

ひたむきに生きていました。

 

私は月の満ち欠けや気圧に

影響を受けやすいので

強烈な眠気に襲われたり

薬を飲んでも治まらない頭痛に悩まされ

こまめに休息をとってしのぎました。

 

看護のお仕事は大好きなので

入浴介助が続いても

時間をかけた意思決定支援も

医師からの指示で緊急訪問することは

深夜であろうとつらくはありません。

 

私をもっとも疲弊させるのは

クレーム対応です。

利用者さんからと医療関係者からの

2件の対応が重なって

1日が24時間で体が1つなのが

もどかしくてキツかった。

削るのは休日と睡眠時間しかないから。

 

日だまり訪問看護は過去にお2人

契約解除した利用者がいます。

お2人とも介護者から暴言を浴びて

暴力を振るわれそうになったのが

きっかけです。

自分とスタッフを守るために

故意に暴言暴力を働いた場合は

ただちに契約解除すると

重要事項説明書に記載してあります。

 

お一人目の時は

地域包括スタッフやケアマネジャーの

目の前で私を殴ろうとしたので

証人がいましたが

もう一方の場合はアル中の介護者と

認知症の利用者の3人しかいない空間での

出来事でした。

ホントに恐かった。

 

 

今回の場合は暴力ではありません。

症候性てんかんと発達障害がある

49歳男性を介護している

80代の母親からのハラスメントです。

 

一昨年9月にソーシャルワーカーからの

相談が訪問看護導入のきっかけでした。

 

誤嚥性肺炎や尿路感染で

多いと1か月に3回救急搬送されて

入院となりコロナ禍で面会や

付き添いができないため

心配性の母親から1日10回近く

状態を問う連絡が入って

看護業務に支障をきたしている。

退院後は訪問看護を利用して

異常の早期発見、対処方法の指導

緊急時対応で

入院するのを阻止して欲しい

といった相談でした。

 

当時はご両親とご本人の3人暮らしでした。

1年8か月入院することなく

自宅で過ごせたのは

私が異常症状が出た時の対処方法や

薬の使い方をフローチャートにして

介護指導したからです。

 

今年の2月に父親が

胆管がんで急逝しました。

父親は12月頃から寝ている時間が増え

自身の体調管理もままならず

介護ができなくなっていました。

本人が尿まみれになっていたり

着替えもせず髭が伸びていて

寝たまま飲食させていました。

 

誤嚥性肺炎や窒息

尿路感染のリスクが高くなり

訪問介護(ヘルパー)の回数を増やしたり

デイサービスやショートステイ利用など

相談支援専門員に調整を依頼しました。

これが母親には不満だったようです。

自分の知らないところで

息子のことをやりとりをしていることが

許せないのです。

 

関連職種で情報共有することは

契約時に同意書を頂いています。

ところが

「お父さん(夫)が契約したでしょ?

私は聞いてないわ」と言います。

相談支援専門員さんに事情を説明して

相談連絡は控えることを伝えました。

 

ヘルパー訪問が増えて

療養環境は改善しましたが

父親が2月に急逝して

母親に介護が集中してから

事態が悪化しました。

 

緊急コールの回数が増え

定期訪問の直前に

「自分の調子が悪くて

対応できないから別日に来て欲しい」とか

「異常があるときに連絡するから

その時だけ来てもらえないか」とか

無茶な要求が増えました。

 

定期訪問しないと

異常時に普段の状況が分からず

対応に困ることを伝えて

訪問予定を立てるのですが

私のスケジュールがぎっしりの日や

日曜日の17時とか

私の都合がいい時でいいと言いながら

おかまいなしの時間を要望します。

 

それでもご主人を亡くした哀しみや

介護を背負うことになった負担を考慮して

要望に応じてきました。

 

 
 

 

 

ある日の19:30

「ちょっと熱っぽいの。

肺炎になったら困るから

見に来てもらえない?」

と連絡が入りました。

体温測定はしていません。

 

体温測定すること

頭をアイスノンで冷やすこと

エアコンで室温調整して

扇風機で換気すること

38℃以上続くなら解熱剤の座薬を

使用するように助言して

それでも高熱が続くなら訪問すると伝えました。

 

20:30

「熱があるけどこの子大きいでしょ。

私じゃ座薬が入れれないから来てくれない?」

食べることしか楽しみがないからと

母親がたくさん食べさせるので

推定体重100㎏です。

でも座薬を入れるのは

介護者の最低限の役割です。

「8:30~17:30の営業時間外は

意識がないとか呼吸が止まりそうとか

生命維持するための危機的状況だったり

救急搬送の判断に迷う時や

看取りの方の心肺停止を確認した場合に

緊急訪問します」

と伝えました。

 

日だまり訪問看護は

看護師5人の小さな事業所で

座薬を入れるためだけに訪問する

マンパワーがありません。

しかも同時期に

がん末期の方の病状が不安定で

緊急コールがたびたびありました。

 

21:00

「友達を呼んで座薬を入れようとしたら

便があって、ここに座薬突っ込んでいいの?」

今までも母親は下剤を内服した翌日に

摘便(肛門に指をつっこみ便を掻きだすこと)

していました。

「便を出してから座薬を入れてください」

と言ったら

「お金払うから来てもらえない?」

と言います。

「先ほど緊急で訪問する場合を伝えたように

摘便のために訪問することはできません。

自費の訪問看護の利用は

営業時間に限られますので

お金の問題でもないんです」

と言うと

「まだ21時なのに来て下さらないの?

友人も看護師なのに来ないの?って

言ってるわよ」と言います。

脅迫でしょうか。

対応できないことを伝えたら

ぶっきらぼうな物言いをして切られました。

 

 

 

 

 

21:30

「この子朝からずーっと寝ていて

何も口にしてないし

薬も飲んでないけどいいかねえ」

 

え? ちょっと待って。

高熱よりも大問題ですけど

今頃何をおっしゃる?(心の声)

 

「高熱があって眠り続けているなら

営業時間内に報告相談の連絡を

頂きたかったです。

急変が予測されるので

救急搬送のために今から向かいます」

話をしつつ出かける準備をしていたら

「救急車で病院に行ったら

入院になるかもしれないでしょ。

そうなったら困るから山田さんに何度か

連絡してるんじゃないの!」

物言いがどんどんキツくなっていきます。

母親は息子が可愛くて

片時も離れたくないのです。

 

こういうことも予測されたから

24時間対応の訪問診療導入を

提案していました。

ですが

長年の付き合いの主治医を崇拝していて

訪問診療は拒否されました。

 

在宅医がいないし

私は魔法使いではないので

救急搬送しかありません。

 

「どうしてすぐに救急搬送っていうの?

山田さんなら何とかしてくれると思って

こうして何度か相談してるんじゃない。

この子と離れるのがつらい気持ちを

分かって下さらない?」

 

言ってることが無茶苦茶です。

 

「急変が予測される状態は

救急搬送するように医師から指示されています。

医師の指示に反することはできません。

そもそも短時間で頻回に相談するほど

不安であれば病院受診するべきです」

と言うと

母親の後ろにいるであろう友人に

私の対応の不満を言っているのが聞こえます。

「もう少し様子見るわ」

電話を切られてしまいました。

 

22:00

「友人が声かけたら目が覚めて

今、ぺろりとうなぎを食べました。

もう少し様子を見れば良くなったのに

どうして救急搬送するって言ったの?」

報告&クレームです。

「結果オーライでしたけど

搬送のタイミングを誤って

急変して万一お亡くなりになることがあれば

私は責任を負えません。

医師からの指示のもと動いています」

 

書ききれなかったけど

22:50の最後の電話まで

4時間の間に7回かかってきました。

 

 
 

 

翌日からは私の対応に対する不満やら

「自分の子供のように思っていた

山田さんからきつく指導を受けて

傷つきました。裏切られた気分です。

私たちのことを嫌っているなら

もう来たくないでしょ。

来たくないなら正直に仰って」

といった趣旨の内容を

30分ほどまくし立てる電話が続きました。

 

「私はどれだけ大切に想って頂いても

家族にはなれないし

プロですから感情論で仕事はしません。

医師の指示のもと

訪問看護の仕事をまっとうします」

これを何度も何度も繰り返し伝えました。

もちろん訪問は1日3~6件ほどあるので

電話対応した分の時間は

食事と休憩時間を削るしかない。

 

ここまで信頼関係がこじれると

回り回って利用者さんに

悪影響を及ぼします。

ソーシャルワーカーに相談して

事業所切り替えを提案しました。

 

受診時に主治医から

「訪問看護師の助言や指示には

逆らわないように」と

指導が入ったそうです。

ソーシャルワーカーさんが

なかなか引継ぎ先が見つからないと

苦労しながら

他の事業所を探してくれました。

 

先日電話で引継ぎをしました。

今までの経過や注意点を話していたら

引継ぎ先の管理者さんの声が

だんだん小さくなっていった。

負担をかけてしまうことが申し訳ないけど

看護実習が始まる前に引継ぎができて

肩の荷が下りてほっとしました。

引き受けてくださり

本当にありがとうございます。

感謝しています。

 

 

 

 

6月は大変なことが多かったけど

とびきり嬉しいこともありました。

 

 

看護短大時代の友人が

ランチに誘ってくれたのです。

一緒にバイトしていた友人と3人で

キハチでご褒美ランチしました。

15年ぶりに会ったなんて感じなかった。

ゲラゲラ笑った。楽しかったな~。

 

バイト仲間の友人の子供と

私の長男が同級生で育児休暇中は

お互いの家を行き来して遊んでいました。

小さかった子供たちが

今年で成人とはねぇ。

 

昨年の12月、娘と約束しました。

「公立高校に行ってくれたら

韓国旅行に連れていってあげる」

娘は国際コースがあって留学できる

私立高校に通いたかったのです。

 

独学で英検2級を取得したから

娘の本気度は分かっていたけど

通学の時間と費用(主にこちら)を考えて

公立高校に進学して欲しいと

押し付けてしまいました。

 

公立高校に推薦入試で合格したから

私は一足早く受験生の母を卒業できました。

娘の頑張りに感謝。

 

スタッフが娘との韓国旅行を

楽しんできてくださいと

背中を押してくれたから

7/5~7と行ってきます。

新婚旅行以来の海外旅行で

内心びくびくしています。

 

旅行の申し込み、航空券の発券

保険、海外Wi-Fiのレンタルなどが

すべてオンラインのやりとりで

アカウント作成してログインして

手続きするんだけど

これですべてなのか大丈夫なのか

不安しかないアセアセ

 

パスポートは間に合ったし

旅行行程と航空券、保険の加入証明は

プリントアウトした。

海外Wi-Fiの受け取りは

前日に近くのコンビニに設定した。

大丈夫なはず。

準備万端なはず。

 

一番心配なのがお天気。

私、雨雲背負って生きてます。

修学旅行や自然教室は必ず雨が降っていた。

てるてる坊主でも作ろうか

 

娘は韓国語の日常会話ができて

チャットで韓国のお友達とやり取りするほど

ハングル文字も知っている。

7/14に韓国語検定を受けるから

旅行が学びになるといいな。

 

とにかく娘とはぐれないように

ピッタリくっついて

韓国を満喫してきますルンルン

 

看護学生の一人が

韓国に一人旅したらしく

来月はお母さんと行くって言ってたから

彼女から色々教わっておかなくちゃ。

私は彼女に看護を教えて

彼女は私に韓国の文化を教える

Win-Winではないか!

 

上手くいかないことがあっても

負の感情にのまれないように

前向きでポジティブなことを考えて

自分にご褒美をあげて

今を楽しむようにしています。

 

家のこと全部旦那さんがしてくれて

快適な空間で過ごせることが

ありがたい。

洗車してくれたり

草原のようになってしまった庭を

キレイにしてくれて

心がサッパリする。

 

火曜日木曜日の晩ご飯作りも嬉しい。

後先考えずに仕事に集中して

帰ったら『いただきます』と

手を合わせられる。

 

いつもありがとう。

 

 

 

 


利用者さんから

 

 私に会えたから今日は幸せな1日と

言われて気持ちが持ち上がり

大谷翔平選手の活躍に励まされています。

 

努力は必ず報われる。

まっすぐにひたむきに生きていたら

誰かが見ていてくれて

応援してくれる。

 

ブログは1か月更新できなかったけど

元気に過ごしています。

 

最後までお読み頂き

ありがとうございました。

それでは今日はこの辺で。