こんばんは。

大好きな安城市の在宅医療に貢献したい!

日だまり訪問看護ステーション

看護師 山田万理です。

 

昨日の深夜1時のこと

「遅くにすみませ~ん。

○○です。

転んで立ち上がれませ~ん。

誰も来てくれないタラー

助けて下さい。」

緊急コールがありました。

 



生活保護受給者。一人暮らし。

肝硬変、糖尿病が持病にあって

インスリン注射をしている

60代のTさんからでした。

電話越しの声は、へべれけ状態もやもや

 

「Tさん

こんな夜中にどうされたんですか?

声と話し方からして

酔っぱらってますね?

低血糖症状ではないですね。

今どこから電話してますか?」

 

Tさん

「さっきまで飲んでて~

階段踏み外して落ちちゃって~

腰が痛いですぅ。

救急車の方がいいのかなぁ」

 

「救急車を呼ぶ程度の状況かどうか

今から行って判断します。」

 

車で5分のところなので急行しました。

車から降りたらどこからか

「痛いよ~、いったいなぁ。」と

大声が聞こえます。

近所迷惑ですってば!!

思わず大きなため息を吐いた私。

 

階段の踊り場に通路をふさぐ格好で

寝転がっているTさん。

ものすごい酒臭い

ああ、イライラするムカムカ

 

「この状況になるまでの

経過を教えて下さい。

何時からどれくらいのお酒飲みました?

腰以外に痛いところは?

頭をぶちました?

頭痛と吐き気はあります?

血が出るようなケガは指だけですね。

血圧測ってから体を起こしますよ。

起き上がらないと階段登れません。」

 

いつもよりワンオクターブ低い

淡々と抑揚のない口調で聞きました。

 

当然です。

私、怒ってますからムカムカ

 

明日がないかもしれない命を

懸命に生きている人がいて

 

人様に迷惑かけないように助けあって

アクシデントを起こさないように

慎重に暮らしている

老老介護の世帯もいて

 

急変や予測できない苦痛に怯える

利用者さんもいます。

 


Tさん

「山田さん

そんな怖い顔で怖いこと言わないで~

ハイボールは5杯ロックグラス くらい

乱暴にしないでよ~、痛い、痛~い

そっとやってよ~」

 

私がいつものような笑顔で

「痛かったですね。

お怪我はございませんか?」と

優しく言うとでも?

ああ、イライラするムカムカ(2回目)

 

無理だ。私じゃ運べないわアセアセ

と思ったときに

女性が階段を登ってきて

「どうしたんですか?

手伝いますか?」

と声をかけて下さった。

 

神様かキラキラと思ったけど

もしかしたら準夜勤務を終えた

お疲れの看護師さんかもしれない。

 

「大丈夫です。救急車救急車呼ぶので。

踏まないように転ばないように

よけてお通り下さい」と

帰宅を促しました。

 

Tさんの甘えかもしれないけど

痛がり方が尋常じゃないし

下手に動かして

骨折させてもいけないので

やっぱり救急搬送することにしました。

 

救急隊に

「どこで何時から飲んでたんですか?

どれくらい飲みました?」

と聞かれ

 

Tさんが

「ええ?それ言わなきゃだめ~?」

と言うと

「そりゃそうでしょ。」と

冷たく言われてた笑

 

ちなみに私は酔っ払いに付き添って

救急車に同乗するわけにはいかないので

本人が恐れている

他市に住むお姉さまの電話番号を

救急隊に知らせました。

 

Tさんが

「あの人に電話するのやめて~

お願いしますぅ。」

と言ったけど

知ったこっちゃありません。

契約時に緊急連絡先に指定されています。

 

地域包括支援センターに報告しました。

担当プランナーからも

お姉さまに連絡が行くかもしれません。

 

結局は骨折の所見はなく

お友達に病院に迎えに来てもらって

帰宅しました。

 

救急隊を待つ間にTさんに

「酔っぱらって転んで助けるのは

今日が最後です。

お酒に飲まれないことと

お酒を飲んだら友人に家の中まで

付き添ってもらってください。」

と警告しました。

 



 

私が苛立つ感情を持つには

別の理由があります。

先月、久しぶりに私が

Tさんを訪問したときのこと

「あのさ、○○さんの(日だまりスタッフ

訪問回数を減らして欲しいんだよね。」

と言われました。

 

スタッフ教育や指導、

暴言や暴力、セクハラから守ることも

管理者のお仕事です。

 


Tさんに

「何か問題でもありましたか。

どのような指導が必要でしょうか。」

と聞いたんです。

 


Tさんが言う日だまりスタッフは

急性期看護のエキスパートで

循環器の内科、外科の経験豊富で

急変時の対応に慣れているし

データから起こり得る症状を予測して

対応を先回りして考えることができる

私が信頼しているスタッフです。

 


第一私は利用者よりも

スタッフファーストを信条としています。

  下矢印



そんな私に

「仕事っぷりは完璧だよ。

ただね、なんていうかね、相性かな。

うん、強いて言うなら相性。

山田さんがもっと来てくれたら

いいんだけど」

 

はあ?

相性ですって?

日だまり訪問看護は

キャバクラじゃないですムカムカ

指名制ではありません!!


私はセクハラ言動と認定しました。


しかも生活保護受給者だから

訪問看護の利用料金は

税金を使っているんです。

 




4年前、他事業所が事業閉鎖するために

Tさんを引き継ぐことになりました。


その時はうつ状態で

引きこもり生活をしていました。

 下矢印


私もうつ状態の経験があるから

気持ちが理解できて

根気よく関わり気持ちを支えて

外出できるようになったし

先月、ずっと先送りしていた

白内障の手術もできましたグッ

 

白内障の手術後に

低血糖症状を繰り返して

そのたびにポテトチップスや

惣菜を過食してました。

 

血糖値が50台でも日だまり訪問看護への

報告相談はありませんでした。

もしも報告されたら

ブドウ糖を血糖が70台に回復するまで

飲むことを服薬指導します。

 

ブドウ糖よりも好きな物を

食べれるチャンスと思ったのでしょうか?

肝硬変もあるので

揚げ物はお勧めできません。

 

見かねた日だまりスタッフが

血糖が低いから好きな物を

過食するのではなくて

医師にインスリン注射の投与量を

調整してもらうことを提案しました。

 

そして、2週間後の定期受診に先立ち

FAXで医師に相談したんです。

訪問看護を利用するメリットは

受診を待たずに医師に相談ができることです。

 

主治医からFAXの返信があり

投与量の調整がされました。

なのに

食生活を改める様子がなかったのです。

 

Tさんは

「友達とトラブって気持ちが落ちてる」

と言いますが

4年前と違うのは

毎月かならず飲酒のために

22時から外出をしていること。

 

うつ状態の人はこんなことできません。

 

「仕事は完璧。

強いていうなら相性かな」

と言われて

私の可愛いスタッフと

国家資格なめんなよ!

と苛つきました。

 

なので

「安城市には訪問看護ステーションが

10か所以上あるんです。

日だまり訪問看護以外に利用を

検討されてはいかがでしょうか。

 

○○(スタッフの名前)を

Tさんの訪問から外しますが

そうすると日だまりのマンパワーでは

週2回の訪問、特に日曜日は

困難になります。

 

他事業所と併用するか

事業所を切り替えるか

週1回の訪問看護に変更するか

いずれかになると思います。

ケアマネジャーに相談したいと思います。」

と契約終了の可能性を予告しました。

 

ケアマネジャーに相談して

Tさんと話し合い

週1回の利用に減らして

日だまり訪問看護利用を

継続することになりました。

 

口は災いのもと』です。

ご理解頂けたと思っていたところに

酔っ払って転落して

深夜に緊急コールをしてきました。

 

またまたブラックな

山田万理が出てしまいましたアセアセ

 

私の無表情で抑揚のない話し方は

私の旦那さんと子供たちは

きっとこの世で1番怖いものと

思っているかもしれません。

 

Tさんも私の表情、口調に

凍り付いたかもしれません。

でも、病院の看護師さんは

もっと怖かったそうです(笑)

 

看護師も救急隊も酔っ払いには

優しくないですからね。

肝に銘じておいてくださいませ。

(無理に飲まされて

生命の危機的状況なら全力で救命します)

 

 

今日のブログは気持ちを吐き出す

デトックスに使ってしまいましたタラー

最後までお読み頂き

ありがとうございました。

 

それでは今日はこの辺で。