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一日一税
by ぼけなすさん
MGC 1911A1 Export Model
何度も載せたことがあるMGC輸出用ガバメントモデル。
1980年、サンフランシスコのダウンタウンにあるホビーショップでこれを見た時は嬉しかった。
日本に居た時は漠然と「海外ならモデルガンはまだ黒い。うらやましいなぁ・・・」と思っていた。それが本当に目の前にある。同じショーケースの中には中田製のフレンチもあった。そのホビーショップには何度も繰り返し行った記憶がないので、見つけてから比較的に短い時間で購入を決めたのだと思う。
価格は45ドル。買ってもそのまま日本に持ち帰ることはできないのに、当時の私にとってそれなり大金の45ドルを出したということは、もう学校に行っていてある程度の長期滞在が決まっていた時期なのだろうか。あまりにも遠い昔すぎて思い出せない。
チャンバーの前辺りでバレルの外径が細くなっている。実銃と同じにすることは簡単だったはずだが、MGCはモデルガンの強度を落とすことが好きだからこうしたのだろう。
作動は極めて順調だ。本体にじゅうぶんな質量があるためスライドの動きに慣性力がついて、プラスチック製では味わえない迫力がある。
9mm Blank Made in Italy
どこにもフォーカスが合わなかった。
日本では売られていない金属製センターファイアオート。1989年を最後にアメリカでは銃口が塞がった。玩具銃は銃口に赤いキャップをはめ込まないと販売できなくなり、それに伴って銃身もガス抜け仕様は消えてしまった。
しかし、フレアガン(信号弾発射銃)の名目なら同じ型でも輸入が続いている。
1990年に新しい規制が始まった時は旧型の輸入を税関が止めたが、その後は問題ないようだ。
30年以上前は1丁250ドルくらいしたこれらのブランクガンが、今は半値で買える。おそらく、それで利益が出るほど大量に売れているとも考えられる。
トルコ・スペイン・イタリーなどで作られる安価なブランクガンが市場を制覇して、高価な日本製モデルガンは消えてしまった。
MGC Python(Zinc)
シリンダーは市販品と異なるが、銃口部は昔のままだ。1971年10月19日までこうして銃口が開いていたのだが、翌日からそれは違法品となった。ガス抜け仕様だと、何か危険性があったのだろうか? もしそうであるなら、現代のエアソフトガンはすべて危険な物となってしまう。
リアサイトのピンが抜けそうになっている。撮る時、こういった小さい点はよく見落としてしまう。