9/14㈬9時〜6時
★9/24㈯軒先で再織手織り販売★
さにーです。
絹のこと。
日本が絹の生産と輸出量世界一の時代がありました。明治頃かな。
日本製の絹は品質が大変良く、高級品として高値だったそう。
『天の虫』と書いて蚕。おかいこ様と、様を付けて呼んでいたようです。お金を産む虫だったのでしょうね。
蚕(かいこ)と言えば、
私が卒業した伊都高校(いとこうこう)の校章は蚕の蛾です。伊都=糸ね。
学校周辺は桑畑だったそうです。
養蚕が盛んな地域でもあったので
『伊都は糸の儀なり』という言葉が残っています。
今、副業が流行っていますが、一昔前まで多くの農家の副業は当たり前で、養蚕、蚕(かいこ)を飼うことが主でした。今、副業が流行っていますが誰も蚕を飼っていませんが、儲かるんじゃないの?と思うのは私だけかな。
高タンパク質の昆虫食として食用蚕を販売している若い起業家さんがいますけど。それはムリっ💦やだっ💦
蚕を食べるとバチが当たりそうだ💦
子供の頃(たぶん10才頃)
蚕を一匹飼った事があります。
どのように蚕を入手したのか記憶はなくて。虫を触れないのに不思議です。
農家で養蚕副業経験者の明治生まれ母方ばーちゃんに教えてもらいながら蚕のお世話をしました。
虫を触れないのにホントに不思議です。空箱に入れて飼い、大和染工(だいわせんこう・廃業)の近くに桑の木があったので、葉っぱを取りに行き餌を与えました。
桑の葉をバリバリと食べた音を、何となく覚えています。
【八の字スパイラル】といって
蚕は八の字に頭を回しながら口からたんぱく質の糸を吐きます。不規則に八の字に首を振りながら三角形の糸を吐き出すのが絹糸の特徴で、化学の力では再現できないんだとか。ほんとに首を八の字に振っていた事も覚えています。
三角形の糸=プリズムと同じ原理なので絹糸は光が美しいの。自然界の昆虫が作り出す糸の宝石ね。
蚕は繭になり超感激しました✨
「ばーちゃん糸作りたい✨」
「繭一個そこらで糸作られへんっ!」
と鶴の一声。
はぁあ💢💢💢!?
ばーちゃん最初に教えてよっ!!
と心の中で怒りましたが、ばーちゃんに口答えは絶対にしませんでした。
おなごの子は大人に口答えするもんちゃいます。おなごの子、おなごの子ってうるさいなっ💢と、口が裂けても言いません。昭和はそういう時代でした。
少女の絹糸を作る夢は粉々に砕けました。
その後の記憶はありません。
絹、と聞けば理不尽な蚕一匹のお世話を思い出します。
大人になって初めて正絹を縫った時の事も忘れません。
ミシンが布に弾き返されて縫えず、進むことが出来ずとても怖かったです。
とろみがあり、落ち感があり、しなやかで柔らかなのに、張りがある。
自己主張の塊で、なんちゃう布や💦
恐るべしお蚕様、と思いました。
今は縫えますけどね。
クリーニング工場でも、シルクのプレスは難しかったです。
何がすごいって正絹を扱うと、おててがツルツルになるの✨
実際化粧品になっているもんね。
ほんとに絹は凄いです。
副業価値ありです。←しつこく勧める。
正絹の着物は管理も扱いも難しいから、みんな着物を持て余し、どんどん捨てています。
断捨離なのか、何なのか、ときめかないから捨てる?意味不明です。
正絹は布の宝石だよ。
日本人が捨てた着物を、海外の人が美術品として買っています。
絹を、着物を、日本の文化を
もっと大切にしようよ。
何とかしたいなぁあ。。。。
だけど何をどうして良いかわからないのでまず着物を着るところから始めてみます。着物を着てミシン仕事をするのでさすがに正絹は着れませんが。
着物を着て日常生活する事が初めの一歩になると思うので準備中です。
なんだけど。
着物の整理が全く前に進まず、めちゃめちゃ焦っています💦
一番お気に入りの着物は
そしてそして。機会があれば守袋作りで真綿を使ってみたいです。アクリル綿でも充分満足なのですが、守袋の中身によって時には真綿を取り入れてみたいです。
繭のように中身を、それはそれは優しく大事に包んで守ってくれます。
中身あっての最高級の守袋になるはずです✨
真綿(まわた)と呼びますが、綿(めん)ではなく、絹なのですょ。
お間違えなくね。
女性(嫁)が使う必殺技に
『真綿で首を締める』があります。
ほわほわした綿(めん)で優しく締め上げられている、と男性は受け取ってしまいがちですが、違います。
絹は細くて柔らかくしなやかですが、とても強い糸なので、かなり強く絞め上げているのです。女は怖いですね。
そして日本語はホントに難しいです。
何の話やねん、って所に着地してしまいました。
絹は知らない事ばかり。
これからの私のテーマ素材です。
明日は麻。
金曜日は化学繊維でフィニッシュです。