糸のこと。ちょっと怖い話し。 | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

地域衣料サポート・糸布製品お直し

手仕事工房さにーです。


和歌山 高野山麓

橋本市高野口町向島223ー8
09030394300
5/18(火)9時~6時
12時半~1時間 お昼休憩クローズ
明日水曜日は高野山アルバイトはお休みなので営業します。時間はアバウトになります。
ブログはいつもの時間帯にアップします♪


糸のこと

糸は奥が深いです。深すぎて怖いです。
今、いくらでも情報が出ているので私が書かなくても誰も困らないと思うの。
それ知ってます~、◯◯さんのブログで見ましたーってなるもんね。人気のブログはいくらでもありますので。

ひがみっぽくて刺々しく意地悪に感じたらごめんね。
最近心が折れる事が多いので。

もちろん心が折れる事ばかりではなく、嬉しいこと、有難いお話も頂いています。
( ・∀・)ノ

今日は私が使っているミシン糸をご紹介します♪

GXスパン ※カナガワ

シャペスパン ※フジックス

ほとんどを60番スパンで縫っています。
厚地は30番で同じくGXとシャペスパンです。

ニット生地などで、スパンではどーしてもアカンって時は
レジロン ※フジックス です

ウーリーは使っていません。

ロック糸はスパンとエースクラウン ※テイジン


超乱雑に入れています。(///∇///)
整理収納アドバイザーさんに赤系ブルー系くらいに大まか分けると作業がよりはかどっていいですよ、とアドバイス頂いたのですが、まだ改善できていません (///∇///)

手仕事さんの投稿でよく見かけるでしょ。
壁に糸をキレイに配置しているの。
憧れるんだけど私はアカン。できない。


ここから、他の作り手さんと少し違う点だと思うのですが。。。

私が暮らしているのは繊維の産地なので
『糸屋さん』があるのです。


GXはこちらでお世話になっています。
GX全色を置いてくれていて1本から買えるので、めちゃ助かっています。

縫製工場や織物会社の人が、サッと行って欲しい糸をサッと買って帰る、スピードの早いやり取りですので、手芸店で糸を買う感覚で行けるお店ではない、と思います。

何色かまとめて、または箱で買いたいのだけど(GXは一箱6本)糸屋さんに行くのはちょっと………と思われる方は仕入れてきますので、当店にご来店の上ご相談くださいね。
※当店は地域衣料サポートとしてお店を運営していますm(_ _)m


ここから怖い話し。

糸って、仕入れ方売り方が独特なのかな。
より多くの糸を仕入れたい時の取引先は
『糸商』さんになります。
小口の取引はされていないので、私ももちろん糸商さんに行ったことはないですし、行ったところで相手にされないです。

糸商さんの次は繊維商社になります。
海外との取引になるのでバイヤーさんね。
貿易になります。
一本の糸をめぐり世界中と取引をしているのです。日本は資源がない国なので、輸入に頼らなくちゃいけないのだろうな。為替とか関税とか難しいことだらけです。
輸入するとき赤道を通って入国する糸、糸の原料があります。赤道を通るときの船底の温度室温などの管理もしながら日本に輸入されているのです。糸は温度湿度に敏感だから。
ポンドとかヤールとか、恒長とか恒重とか
専門用語だらけです。
それらの糸や原料が私たちが日々何気に、当たり前に使っている資材になるのです。


だからね。

この糸悪いわー
この布アカンわー
なーんて事を軽はずみに言えない世界なのです。
知らぬが仏様という言葉もありますが、常識として、大人のマナーとして、または手仕事をたしなむ女性の品格として言ってはいけない事もあると、私は思っています。

※ほんまにアカン糸もあるのは確かです。
そういうときは黙っているの。
使わなければいいの。

糸布に関わる仕事は川で例えられ、業種によって川上 川中 川下と住み分けが出来ています。
糸に関わる仕事は奥が深くて本当に怖いです。
川に行くと
「危険!川で遊ばない!」と看板に書いてあるでしょ。
そんな感じかな。

私は怖がりなので本当は川には近づきたくないのですが、皆さんに布を届けたい気持ちが大きいので、恐る恐るでも行くの。

だからお商売の邪魔をしないように、足を引っ張らないように、浮き輪を付けて慎重に共に流れていこうと思っています。

せいちゃんが私の命綱を持ってくれているので大丈夫かな。それでも怖いんだけどね。


さにーちゃん!
タイトルに怖い話しって書いてあるけど
私は全然怖くない!

そう思ったあなたは、強い人。