左側だけ補正しました | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

手仕事工房さにーです。
6/24(水)9時~6時
和歌山 高野山の麓
パイル織物の町 高野口向島商店街
09030394300


お直しの仕事を始める時。
身体に不具合のある方のお直しをやっていく。
これも目標の一つにしました。

スタートして1年と2カ月。
脳梗塞で左半身が動き辛くなられた方からのご依頼がありました。

左肩が下がってくるのを何とかして欲しい。

オレンジVネックサマーセーターです。
ビフォーアフター
見た目そんなに変わらないと思います。

左肩を上げています。

布帛(織物)とニットではお直し方法は変わります。
今回はニットです。
サマーセーターは全般的に重い服です。
洋服そのものの重みを『自重』と言います。
サマーセーターは特に自重があるので、伸びやすいです。
伸びやすいから余計に下がります。
Vネックは衿ぐり寸法が大きいでのでさらに下がりやすいです。

まず後見頃の背中心からスピンテープで引っ張りました。
肩だけでなく、背中心から引っ張っておかないと伸びは止まらないと思います。
どこを引っ張ると下がらないか、をトルソーに着せてよく検討しました。
(黒しかスピンテープの在庫がなかった。順次仕入れていきます。)

スピンテープの上から肩パットを縫い付けました。

画像撮り忘れました。( ̄ω ̄;)

肩パットを付けるなんて、久しぶりです。
ニッターをしていた時、肩パットはたくさん付けてきました。
肩パットにも色々形はあるし、肩や袖付けデザインも違うので、付け方も変わってきます。
シルエットを保つための補正肩パットを付けるのではないので、通常の肩パットの付け方はしていません。
肩パットもトルソーに着せて、どの場所に付けると下がらないか、を考えました。

肩パットも、専門の素材屋さんへ行くと色んな種類と形と厚みがあります。
肩パットも順次仕入れていく予定です。
たくさんの肩パットから、その方に合う形を選べるとより美しく補正が出来ると思います。

お値段ですが。
時間はかかりましたが、切って直していないのでは1200円頂きました。
私としては安いと思っています。
あえて安くしました。
洋服って、一枚だけではないです。
春夏秋冬用にパジャマなど。
お客様がお値段を心配せず、枚数多くお直しが出来る金額にさせて頂きました。

身体が不自由な方って、衣類ストレスは多いはず。
我慢して着るのが当たり前、みたいに思っている方もいると思います。
身体が不自由だからこそ、衣類ストレスを軽減しないと。

そして、おしゃれを楽しんで欲しいです。