車(ジムニー)の幌を修理しました | 編・縫・織の暮らしの中で

編・縫・織の暮らしの中で

高野山ふもとにある織物の町に生まれ
糸や布に囲まれ育ちました。

和歌山県橋本市高野口町
洋服お直し
手仕事工房SUNNY店主

手仕事工房さにーです。
4/28(火)9時~6時
和歌山 高野山の麓
パイル織物の町 高野口向島商店街
09030394300

★ジムニーの幌を修理しました★

少し時間に余裕ができたので、お預かりのジムニー幌を修理しました。

大物なので、営業時間が終わり工房を閉めてから取りかかりました。

ここ破れてます。角です(;-ω-)
画像では見えてないけど、裏側にはファスナーがついています。

私が指示と介添えをして、ドライバーさんが縫いました。腕の力も指先の力もいります。

縫い物をする人ならわかると思いますが、
中表にしたり、外表にしたり、方向を変えたり、開いたり、上下逆にしながら縫います。
ほんの少し縫うだけなのに、ごわごわした大きい物を表に返したり裏に返したりしないと縫えません。

ドライバーさんは手順がわかっていません。なので、私の指示通りに縫ってもらわないと直りません。
「表に返せとか、裏に返せとか、ごちゃごちゃうるさいわ( ;゚皿゚)ノシ」 とキレられるかとハラハラしましたが、素直に私の指示に従ってくれました。
はーーー、よかった(о´∀`о)

直りましたよー。

一般的なお直しってミシン針は11番で、糸は60番を使っています。
この幌修理はミシン針は23番、糸は8番です。8番の糸って細レース糸みたいです。
23番の針って釘みたいです。
もし指を縫ったなら……。

粉砕してしまいます。


指が。


((( ;゚Д゚)))


なので。
もし仮にドライバーさんが作業中に
「表にしろ、裏にしろってごちゃごちゃうるさい!偉そうに言うな!( ;゚皿゚)ノシ」

なーーーんて一言でも私に言ったなら。


「私はもう二度と幌の修理は致しません!」とドライバーさんに言うつもりでした。


えらいねー
かしこいねー
よくがんばったねー
いーこいーこ

と口が裂けても言いませんが。

温厚そうに見えて実は気が短いドライバーさん。男尊女卑的思考の昭和の男(いつの思考や。今は令和や)が、この幌を修理出来たのはホントに偉かったと思います。

一つ、私にめっちゃ怒られましたけど。

私はこの仕事を、細々だけど30年やってきてるんや、ドアホ!(*`Д´)ノ!!!

そして、考えたこと。
この一年、ドライバーさんにはずいぶん助けてもらってサポートしてもらいました。これから先も、お願いしないといけないです。
工房の運営に関しては。

だけどこういった共同作業をするときは、ドライバーさんが弟子で私が師匠です。
いくら夫婦であっても仕事は仕事なので、線引きと切り替えは必要だと思いました。
私はキャラ的に、甘く見られるところがあるので。おまけに同級生なので高校生の時の力関係のまんまです。高校生の力関係とは通知簿の事です。私の方が圧倒的にアホでした。見事な成績でしたから。

その力関係の夫婦関係です。
ま、これは百歩譲ってあげるけど。
仕事では譲れませんし、許せません。
より良い仕事をしていくために、必要な線引きはあります。

と言うことで。
今、線引き宣言をしたので ( *´艸`)

こういったお直しも受けていこうと思っています。
コロナが収束してからですけど。
受付開始をするまでに、お値段とか受付方法とかを要検討してみます。

今、コロナで夫婦関係を見直している家庭が多いと思います。
うちも夫婦関係も自分の事も見つめ直しです。
みんながそれぞれ色んな事を見つめ直す時期だと受け止めています。


話は幌に戻ります。

縫い終わったあと『目止め』をします。
縫い目って、針穴が開いているので目を埋めておかないと雨が滲んできます。

目止めってどうするの?

それは、企業秘密です ( ^ω^ )


明日、水曜日ですが通常営業です。