全身への放射線照射

前回書いた通り、抗がん剤の投与が始まったタイミングで、放射線照射も行われることになった。

放射線照射の同意書を書くことになり、その際に担当医から説明を受けた。

 

「全身に放射線を照射します。

ただし肺は放射線に弱いので、

肺の位置には鉛を置いて当たらないようにします。」

鉛が放射線をほとんど通さないことは、何となく知っていた。

 

「時間は1回30〜60分くらいです。横向

…………

長くない?!(;゚Д゚)

しかも抗がん剤で吐き気がひどい最中なんですけど…。

不安になって聞いてみた。

「吐き気がすごいので、途中で吐いてしまいそうなんですが。」

担当医は落ち着いた様子で答えた。

「今のところ吐いた人はいないですね。」

そう言われても…

「私が第一号になるだろう(゚д゚)」

そう思った。

 

担当看護師から、

「時間が長いので、お好きな音楽を流しますよ。」

と言われた。

急に言われても思い浮かばない。

1曲を1時間ループされたら、それはそれで辛そうだ…

結局、適当にBGMを流してもらうことになった。

 

動けない一時間

放射線治療室へ向かった。

部屋は思ったより広く、その中央に高い台が置かれていた。

その上に横になる。

しばらくすると、大きな鉛の塊が運ばれてきて、横向きになった私の肺の位置へ置かれた。

ちゃんと肺の位置が分かってるんだろうか…(;・∀・)

医師だから大丈夫なんだろうけど…

 

照射が始まった。

何も感じない。

痛みはない。

動いてはいけない。

 

鼻が痒くなってきた。

もちろん我慢だ。

吐き気もどんどん強くなる。

「ここで吐いたらどうなるんだろう…」

吐いても動けないんだろうから耐え続けた。

 

…………

長い!!!

横向きなので部屋の壁を見ているだけ。

時計も見えない。

何分経ったのか全く分からない。

「頼むからトイレには行きたくならないでくれ…」

 

途中で一度止まり、今度は仰向けになる。

また鉛が肺の横へ置かれ、照射が再開された。

寝てしまいたい。

でも無意識に動いたら肺に放射線が当たってしまうかもしれない。

眠ることもできず、眠りを誘うようなBGMを聞きながら終わるのを待った。

 

放射線照射を終えて

ようやく照射が終わり、病室へ戻った。

これは辛い(υ´Д`)

数日後にもう一度やると言われたが、もう受けたくないと思った。

吐き気さえなければもう少し楽だったのかもしれない。

でも吐き気がある状態では、1時間動かず耐え続けるだけの拷問だった。

 

幸い、自分で分かるような体の変化は何もなかった。

他のがんでも放射線治療を受けると聞くが、こんな感じなのだろうか。

痛みはないので、治療そのものは比較的楽な部類なのだと思う。

吐き気がないときに受けたかったなと思う。

 

 

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