骨髄移植から数日後のことだ。
前回書いたように、その頃は熱、腹痛、吐き気、のどの痛み、そしてオマケで痔にも苦しんでいた。
そんな状態でも、感染予防のため体を清潔に保たなければならない。
毎日シャワーを浴びる必要があった。
初日に掃除のオッチャンに叱られた、あのシャワーだ。
吐き気と腹痛の両方が少し落ち着いたタイミングを狙ってシャワー室へ向かう。
しかし熱もあるので、移動だけでかなり辛かった。
骨髄移植前は好きな時間だったのに、移植後は一番嫌いな時間になっていた。
意見が真っ二つ
担当看護師がやって来た。
「今日シャワー浴びました?」
「まだです…
ちょっとしんどいんで、今日は休んでもいいですか?」
担当看護師は答えた。
「感染してしまうとまずいのでダメです。」
厳しいぃぃ…
そこへ、たまたま担当医が診察にやって来た。
「体調どうですか。」
「しんどいです。
調子が悪いので、今日はシャワーを休みたいです。」
「あー、いいですよ。」
担当医はあっさり答えた。
すると担当看護師が言った。
「え、ダメですよ!
体調が悪くても行ってもらわないと。
感染したらどうするんですか!」
担当医が言う。
「いやー、そうは言っても、かなり辛そうだから今日は休んでいいと思うんですよ。」
「いや、ダメです!」
………
私の担当医は30代後半。
担当看護師は20代前半だった。
医師と看護師という立場や年齢を考えても、担当医の方が立場は上だ。
それでも担当看護師は、自分の考えをしっかり伝えるタイプだった。
私は今まで、医師に反対意見を言う看護師を見たことがなかったので驚いた。
気まずい空気が流れた。
すると担当医が言った。
「じゃあsunきりんさんに決めてもらいましょう。」
えええぇぇぇぇぇ!!!∑(゚д゚; )
この空気の中で自分が決めるの?!!!
しんどいのでシャワーは休みたい。
でもそうすると担当看護師を敵に回すような気がする…
看護師さんゴメン!!!
本能に従わせてもらう!!!
「すみません。
今日は休ませてください。」
小声で答えた。
2人とも私の体を思って言ってくれていることは同じだった。
違っていたのは、その方法だけだ。
その後も担当看護師は普段通り接してくれた。
担当医と一緒になることもあったが、2人は普通に話をしていた。
あの時はどうなることかと思ったが、私の心配は杞憂だったようだ。
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