今年最後の老いの繰り言 | 週刊さんでいリターンズ

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起業系コメントが面倒になったので(わしはまだ病院にいたいんだお)、コメントは承認制にしました。基本知ってる人のコメント以外は承認しませんのであしからず。1日10人も見にこないブログで営業しても効果は少なかろうになあ、ご苦労さま。まあ、頑張ってくれ。

こばわ。
多分今年最後の更新です。

ここのところ、来年度の転職に向けて動いておりましたが、正直全滅でした。

1つは他薦だったので決まるかと思ったが、わしに声をかけた医局とリハ現場とのニーズが合ってなかったようだ。得意分野とキャリアを封じられたらいくら技術職とはいえ、普通のサラリーマンとなんら変わんない。年齢がネックになるに決まってるじゃん。だから推薦がなかったら初めから考えもしない病院だったのに。とんだ無駄足だったぜ。土日デイが当たり前なご時世で土曜リハ休みな現場なんてロクなもんじゃねーぜ正味のとこ。既に国立病院ですらリハやってるっての、くそ病院かよ。

以上ぼやき終わり。実は落ちたことよりも、元上司からの命令を断れなかった自分にがっかりしてんの。だって、その前に決まっていれば断れたから(涙

危惧したとおり、その前に書類だした第一志望の病院は私のキャリアでは足らなかった。やはり超一流の壁は厚いな・・・。現場で実績積んでた超一流の心リハPTが軒並み旧帝大医学部の大学院博士課程に入ったり教えたりするこの現状で、たかだか私大修士卒のわしが太刀打ち出来ようはずがない。

まあ、新しい目標ができたと思えばいい。目標達成する前に定年を迎えないようにしたい。年々歳食えば食うほど条件は悪くなるんで、積むべき実績のハードルが上がる(涙

来年の大所の学会はもう間に合わない。せめて小さいリハ学会で一つ、あと再来年の発表2つ、あわよくば3つだな。締切は、早い順から来年4月(学会10月)、11月初旬(同2016.5)、12月(同2016.6)再来年1月(同2016.7)。もう条件が悪いとか泣き言言ってる場合じゃない。

偉そうなこと書いてますが、正直結構萎えてる。しかし、この仕事してる限り戦い続けるしかない。患者さんが後ろから蹴り飛ばしてくれる(微笑

わしの患者さんてばすげーんだよ。前の担当から「依存性が強くて、自分じゃ何もしないからリハ継続」と引き継いだ患者さんなんて、確かに依存的だったんで大した期待せずにお試しでトレーニングを提案した。ところがその道具買った上に、正しくトレーニングしたらしくてちゃんと良くなってた。あれならもうリハ終了しても大丈夫。患者を依存的にしちゃうのは教え方が悪いだろ、くそPTかよ。

や、わしが怖いPTだから言うこと聞いてくれてるだけかもw

まあ、言うこと聞いてくれる本当の理由とコツはわかってるし(けど言わないw)、寧ろわしのリハでは物足らない患者さんもいらっしゃるぐらいなので、仕事の話題はこのぐらいで。


次に、わしが書いた文章の評価から見る最近の文章事情について再び。

上席選者や比較的高齢の読者にはわりと好評なのだが、わしらの同世代ぐらいからの評価が低い理由を読んでいると結構面白い。与えられたテーマについて、上位入選4人のうち3人は人生の添え物としているが、1人だけテーマ本線で書いている。よく言えば真っ向勝負、だが、悪く言えば文章は平易で楽しいが、なんの含みもないただの日記。

今はどうやらそういうハッピーさだけ伝われば良くて、いい話風の結論にもってくる方がつまらんという感想もあるのな。なるほどなあ。

初めは主宰者側が意図してそういう感想を多く出してきたのかと思ったのだが、世の中の傾向として本当にそうなんだと思う。そうな、確かに今日のわしのにき風に「次はこうしよう」「頑張ろう」ってのが続くと、結構うざい。同業じゃなきゃ読もうとも思わんわ。そういえばわしも趣味の話を読むなら、なんぼその趣味愛していて、良くなってほしいと思っていてもあまりに「こうあるべき」を続けられるとしんどい。実際、現実のわしは、ご覧の通りぐだぐだした文章書きだ。あれは商売用、しかも特定の雑誌の傾向に合わせただけ。

しかし、あまりに生き方の話や人生の苦難を含む文章を否定されるとなあ。
なんかね、”大学生に「1万円のステーキをおごってもらうのと、3000円貰うのとどちらかを選べ」と聞いたら、「3000円貰う」と言う答えの方が多かった”というのを思い出した。

わしはたかだか1万円ぐらいで一緒にメシ食いたくない人に恩着せられるよりは3000円貰った方が気が楽だからかな、と思った。1万円じゃ瀬里奈で一番下のステーキも食えないし。ところがこの場合1万円のステーキなぞ食ったことがないのでイメージがわかず、1万円のステーキ画像を見せると「やっぱステーキの方がいい」と答えを翻した学生が続出したとのことだ。

ようするに、人生の苦難の存在は知っていても、まだ自分のものではない若い方もいらっさるということなんだろう。ええことだ。そのままあなたの人生に苦難が訪れず、一生幸せな人生をおくれることを祈る。

・・・嫌味だよw!
苦難を身の内として知っといた方がわしらの仕事は説得力があるんぢゃ、阿呆が!苦難から目をそらしてどーすんだよ!

今年最後の八つ当たりを失礼いたしました。
職場崩壊の噂で始まったのでバイト応募して、実際に崩壊したのでバイトしながら転職失敗で終わるという激動の1年ながら、学会発表、繰り返し勉強会主催、新しい調査の開始、と激動の1年でした。50過ぎて良くも悪くも刺激多い生活を送ることになるなんて考えもしなかった。失敗もまた次の希望に変えて来年も生きよう。

よいお年を。