お金の精 | 週刊さんでいリターンズ

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起業系コメントが面倒になったので(わしはまだ病院にいたいんだお)、コメントは承認制にしました。基本知ってる人のコメント以外は承認しませんのであしからず。1日10人も見にこないブログで営業しても効果は少なかろうになあ、ご苦労さま。まあ、頑張ってくれ。

うちの父親については、このブログで結構書いてきたので今更書くことはない(ダメおやぢの項参照)。しかし、最近、普通だと思っていたうちの母親も普通ではなかったのだなと思うことが多い。

うちの母には「お金の精」がついている。

なんだそりゃ、って思うかもしれん。いや、わしもそう思うよ。

「お金の精」の存在はともかく、お金は寂しがり屋で、金があるところにしか集まらないというのは、前から知っていた、長く株屋をやってたからね。

今でもどうやら同じらしいのだが、2000万ぐらいの元手で何かしようってのが一番やばい。やめた方がいい。株屋からすると溶かしても罪もダメージも感じない金額だ。本気なら100万ぐらいから腐りかけた惣菜でも食いながら他人に頼らず真剣に相場を見ることだ、流れがわかるまでは一瞬たりともPCから離れないこったな。

よほどのアホでなければ結構損はしない。でも、ずっと見てないとダメだからめんどっちいし、あまり楽しくない。昔書いたと思うが、わしはもうあれはやりたくないの。


まあ、それはいいや。話戻して。

ここんとこ、父のアルツハイマー症状が進んでいる。幸いに母に時々乱暴な振る舞いをするぐらいで済んでいるということは、生来ばくち癖以外は危険な人間ではなかったのだろう、ということに関してはほっとするのであるが、とまれ、いつ死んでも悔いがないように論文が終わった後は月に1度ぐらい実家に顔を出すことにしている。

博打好きの父の実家は、浪費癖と博打癖のめちゃくちゃな家であった。その一方、母の実家は前橋の豪農の分家で、戦時中の物がない時に白米だけの弁当を持って行くと「非国民」と言われるので、わざわざ近所で麦を買って弁当に入れていくほど、食べ物には困っていなかった。土地があるだけで金はないんだよ、といいながら、祖母の癖は蓄財であった。

幼少の頃の前橋の思い出で強烈に覚えているのは、「今日は外に出るな」の言いつけを破って外に出たら、ヘリコプターで農薬をまかれたことだ。それ以来わしの辞書には、「農薬の味」という語彙が加わった。

後から聞いたら、家だけじゃなくて数件まとめて頼んだらしいが、農薬の時期にヘリコプターって、どんだけ広いんだよちきしょうめ。確かに、はるかに遠く見えた小学校まで、「(従弟は)他人の土地を踏まずに学校までいける」と言われた覚えがあるわw

話を戻すが、母は貯金が一銭もなかった父と結婚した後、糞な父実家から逃げるため、自分の貯金をはたいて埼玉に家を買った。しかし、血は争えないもので、父が博打でサラ金に金を借り、元に借りた金の倍以上になった。

が、そこでサラ金からの督促状を見た母は、家のローンを払い終わった後にいつの間にやら作っていたへそくりでその借金を一括で返した。返す刀で父をブラックリスト送りにして、父はサラ金では借りられないようになった。(その後には、健康保険を担保にするとお金が借りられるよ、というオチがあるのだけどね・・・)

そんな両親であるのだが、最後に父がやらかした博打が、外貨預金である。110円で買いやがったのだよ、、、140円ぐらいになった時に売れ、と母が主張したものを「まだ大丈夫」と欲かいてずっと塩漬けになっていたのを、

「もう原価は無理だから100円で売ろうと思うんだがどうか?」と相談された。
それならもう99円でもいいんじゃないの?とか言いながら、出された明細書を見てみた。

...外貨っても、再投資型外貨MMFだった。つまり、再評価する時にドルコスト平均法が利いてて、円高時には口数が増えていたため、最近の円安傾向で再評価すると、しっかり儲かってるじゃんか・・・。

あの人(母)にはお金の精がついているんだなあ、としみじみ思った。

本日の結論:お金の精よりも父の貧乏神の方が遺伝子は強いみたいだ。

お金の精、わしにもカモーン!щ(゚Д゚щ)