午前中に治療実習があり、今日はK先生が見にこられた。
前日の治療がまあまあ効いたため嬉しくてつい余計に歩いてしまったとのことで
「痛くなっちゃった」と訴えるYさんに、立位でなく座位を選択して治療をしていたところ
そんなわしらをしばらく観察していたK先生は
「問題はこれこれですよね」
と介入してこられた。
助手として「ここ抑えてて」と言われた膝を抑えたのだがK先生の動きに一緒に引きずられて抑え切れなかった。
無表情にちらっとわしを見るK先生。
ひっ、と息を呑んで「ごめんなさい」と慌てて冷や汗をかきながら再度必死に抑えるわし。
相方さんはK先生が介入した真似をするように言われて大汗をかきながら真似をする。たかだか10分ぐらいのはずだが二人とももうぐったりであった。60歳も過ぎていらっしゃるのに北海道の師匠の100倍ぐらい威圧感があるぞ。
デモンストレーションではK先生の技を初めて診た。
前日までのM先生もそうだが派手さはない、だけど確実で理論的。
わしらは先生方のデモンストレーションについてまとめる班になったので、M先生やK先生のやったことを真似っこして画像を取った。わしの相方さんがほとんど仕切ってくださり彼の理解の深さにびっくりした。
・・・やっぱわしがダメだったのか、とがっかり。
例によって病院から同行の上司と夕食を食いながらビールを飲んでいたら職場から「家屋評価に行くことになりました」と仕事の電話が入る。忘れられていなくてちょっと嬉しい寂しがりのわしであった。