よく文系、理系とか言うが(わしもネタにするんだが)
今日、多分理系の中でも一番の理系と思われる医者の医者たる所以の
理屈を聞いちまった。当院は禁煙なのだが、ある患者さんが
「どうしてもタバコが吸いたい。迷惑はかけない」と主張するのに対し、
「自分も1日100本吸うヘビースモーカーだったが世の中にはルールがある。
この病院では禁煙に決まったのだから自分が吸っていては患者さんに
禁煙しろと言えないだろう。だから止めた。喫煙は体に悪いし、
自分も止められた。入院は良い機会だし患者さんも守ってくださいね」
と、穏やかに説教した。患者さんは納得して去った。
聞いていた看護師が「嘘も方便というのはこのことですね」
へヴィスモーカーだったというのは大嘘らしい。
「100本なんで吸えるわきゃないじゃん!」
吸わないのでわからんが1日5箱は無理か。
その医者によると、吸っていたのは本当だが体の具合が悪くなった時に
酒もタバコも止めてしまったのだそうだ。彼曰く
「体質が変わって合わなくなっちゃったんだよ」
研修の時、医者がヒヤリハット報告書を出したがらない理由の話になった。
ある医者は「私は出します。しかし残念ながら多くの医者には悪い意味での
プライドがあって非を認めたくないのではないか」と
普通の人が考えそうな意見を出したのに対して、本音系医者は
「出しません。責任を問われても困るじゃないですか」
(その後、責任を負わなくてはならない場合は当然負うが、
医師の一言は他の医療職と違い、そのまま全部に受け入れられるので
不用意に物を言えないという意味のことを言う。応援団における
団長のようなものだと考えていただけると良いと思われ)
それに続けて、
「報告書を出してすぐに対応策が打ち出されるなら出しますが
普通の病院では報告書は出したっきりです。医者という人種は
理屈に合うことならすぐやるんです。改善しない物に付き合ってる程
医者は暇ではない」
そうだよな。
んで、体に悪いと納得すれば未練なく酒タバコ止めるのが理系の理系たる所以。
きっと社会的に悪いと納得したらマスターベーションも止められるに違いない。
ひょっとすると逆に若い頃は性犯罪をするよりは、と(略