技術論では治療プログラムを立てるのが目的とは言え、実際にプログラムが
合っているかを確認する、ということは治療をする訳である。
患者役が1人なので実際の施術をするのは1人だ。ということは同じグループの
残りの4人は黙って見ているわけだ。私の担当はROM(関節可動域)訓練で、
後はほとんどM月くん(28歳人生は飛ばないハイジャンパー)の担当なので
大人しくやることを見ていたり腰痛を抱えるI原くん(28歳宗教系)の坐骨の
痛みを取るためのストレッチを考えていたりするのだが、それにも飽きたので
車椅子に乗るのが最近のお気に入りである。最近は幅寄せとかぎりぎりの
隙間を通るとか細かいテクは結構イケる。
車椅子訓練は我々も必要だ。脊損の方は車椅子生活をなさるわけだが、
自力でこげない頚損上位レベルの方以外に車椅子テクを教えるのも我々の仕事だから。
ウィリーの練習もするのだが、私はまだ数秒挙げるのが関の山だ。
というわけでS哉(もうすぐ21歳)が訓練している横をごろごろ転がってるわけだが
ブレーキングターン(片方のブレーキを使って素早くターンする)を練習していたら
酔った。
車椅子酔いと言うのは初めて聞いたような。
週に2日も酒を抜いているから、か?