最近は授業も実践的なものが増えているわけだ。
技術論のグループワークは「歩行」に決定。
歩行に問題のあるメンバーを洗い出すため、ビデオに撮って全員で見る。
治療対象は一番若いS哉(20歳お茶目)にしたのであるが。
ぢぶんの歩行を見て愕然。他のメンバーから「ヤクザみたい」と言われたが...
そっくり返り上向き加減で骨盤の動きが少ない分肩で風切って歩くその姿は
おばさんの歩き方そのものだ。
では、どういう歩き方がおばさん臭いのだろう。
本人は膝を曲げたまま歩く近頃の若者の歩き方はかっこ悪いと思っていたので
脚を前に投げ出すように膝を伸ばして胸を張って歩いているつもりだったのだ。
が、実際は腸腰筋(骨盤の中の筋肉=つまりヒレだ)やQuad(大腿四頭筋=
太ももの前の筋肉)をあまり使わないように、腰仙関節をロッキング、
つまり腰椎を過前彎させて胸と言うより腹を張り、下半身の動きが少なく、
腕を振って肩で歩く相撲取りのような歩き方になっている事がわかった。
効率的といえば効率的だが、見るからに若さに欠ける。
では何故おばさん臭い歩き方になるのだろう。
まず足部や足関節の可動性が少なくなり、重心が歩行中ずっと後ろにかかるようだと
そうなっている可能性大。歳をとると重心が後ろに行きやすいのだ。
太って腹が出たり、腹筋が弱くなって腰椎が過前彎になってもそうなる。
目をつぶって足を揃えて立つと後ろに引っくり返りそうになるとか、
歩くと腰痛いとか、ヒールがないと上手く歩けないと言う方は注意した方がよいかも。
北の湖親方が言うには、最近の若い力士が筋トレをするのは結構だが
相撲には相撲を取る事でしか身に付かない型があるそうだ。
不良歩行を直すには美しい歩行の型を習練することが必要であり、
必要な筋肉を鍛えた所でその筋肉を使わない歩き方をしている限りは直りにくい。
で、私の歩き方だとQuad・腸腰筋・大殿筋を使わない良く言えば効率歩行だが
使われない筋肉や関節は動く必要がないので、痩せたり動きが乏しくなる。
足関節は余計固くなり、殿筋を使わない為ケツは垂れ余計おばさん臭く見える。
そう、ビデオで見たらお尻が垂れて無闇にでかくなっていたので愕然としたのだ。
と言う訳でおばさん歩行を解消すべく可動域と型の訓練をするつもりだ。
やぱし年齢は首や歩き方に出るのね。(泣)