テスト前の授業がない今日の朝、洗濯してノズルに不安を残すカビキラーで
風呂掃除し終わってほっとして茶を飲もうとすると電話が鳴る。
「はい?」
「おお、いたのか?」
いたから出るんじゃねえか。こういうすっとぼけた電話をかけてくる奴は、
会社の同期・K塚だ。気が狂ったようなバブル前後の株屋で
毎日共に戦っていたこいつは正に戦友、同期の姥桜だ。
どういうわけか、ほとんど家にいない私が家にいるわずかな間に電話をかけてくる
大変勘の鋭い女である。が、その用事ときたら大概が
「ちょっと今いいか?七福神が何か教えて欲しいんだけど」であったり
「はりまやせんべいってどこのみやげ物だったっけ?」であったり
「ブルーコメッツの前のボーカルって何て名前だっけ?」であったり
中々一筋縄ではいかない質問であったりする。だと言うのに
「ところで今日は何故電話をしたかわかるか?」と聞かれて
「2人目でも身篭ったのか?」と答える私はとんちきである。
結局用事はなかった。用があるなら都合を聞く前に言う女であったな。
地場の不動産屋に嫁入りしておしゃれな土地に住むK塚の家は、
お祓いしたものの母屋にはまだ大きな悪霊がいるらしい。(2001/7/4ニキ参照)
それ以外にもいろいろと話はあったのだが、相手の家に入るってのは
お金も名もあればあるなりに大変だと想像する。
パニック性過呼吸症の気があるらしいので、対処法を
「ビニールをかぶればいいんだったよな」と言ったら
「ビニールの空気を吸うんだよ、かぶったら死んじゃうじゃないか」
と怒られた。しまった、医療関係者となるべき者が。
修行というと、替え歌と共にどうしても思い出すのがレインボーマンなのだが
話の筋は全く覚えてないけれども、ある回で何故かハワイに行ったヤマトタケシ
(変身する人)が、日本からの旅行者が見えています、一曲どうぞと紹介されて
レインボーマンの終わりの歌(題名にあるフレーズから始まる暗い歌)を歌う、
という場面を覚えているのだがあれは一体何だったのだろう。
と、K塚に聞いても「そんなどーでもいいことよく覚えてるな」と言われて
終わるだろう。私からするとこいつの方がどーでもいいこと女王なのだが。
そんなわけでとりあえず私の可哀想な肝臓は試験後にはフル活動が確約されている。
自分の幸せ守りたい今日この頃。僕だって人間だ。若くないけど。