優駿 | 週刊さんでいリターンズ

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起業系コメントが面倒になったので(わしはまだ病院にいたいんだお)、コメントは承認制にしました。基本知ってる人のコメント以外は承認しませんのであしからず。1日10人も見にこないブログで営業しても効果は少なかろうになあ、ご苦労さま。まあ、頑張ってくれ。

と言う映画はダービー馬をキャストにすることになっていたのでメリーナイスが
選ばれたというのは競馬ファンなら知っているであろう。映画映えする
栗毛四白流星(足は靴下、顔には流星のように白い毛が生えている)の派手な馬だ。
が。メリーナイスって今韓国か?中国か?種牡馬の世界は厳しい。
厳しいといえば、オグリキャップという種牡馬がいる。産駒成績は今一つで、
経済動物としては苦しい状況だろう。

オグリキャップ。地方から転厩したがクラシック登録がなく、4歳でタマモクロス
(これも牧場の悲劇で語られる馬だ)に敗れるまで古馬相手に無敵の快進撃をする。
5歳ではオーナーのごたごたで「リゲイン馬」と言われるぐらいタイトな条件で
戦い、JC2着の追い込みと有馬でのガス欠でファンの涙を誘う。
6歳では不振に陥るがきっちりラストランの有馬で武豊とのコンビで有終の美を
飾りファンの涙を絞り取った元祖ぬいぐるみスター馬だ。

タマモは今でも走れそうな体で人に馴れないキツい性格であるが、オグリは
いい人(馬)だそうで、子孫を残そうなど考えてないのかも、などと
つい性格について考えてしまう。

オグリキャップという馬は自分の走る才能を知っていたのではと思える。
初めて負けた時、ショックを受けたようにゴール後よろめいたとか、
5歳秋の天皇賞では追い出しが遅れて届かなかったが、脚色では勝っていた為か
負けを認めずにウィナーズサークルを睨んだとか、発走前に楽しそうに身震いする
等のエピソードが多数ある。だが6歳では武豊と組んで圧勝の安田後、ぱったり
勝てなくなった。何故か。実はマイラーだが根性で2500までもたしていた説が
有力のようだ。しかし宝塚では首を振るように指示に従わず、その後のレースも
追い出しに反応していない。根拠のない想像だが、彼は自分のライバル馬に
乗っていた武豊の才能に、乗られた事で気付き「彼なら勝つのも当然や」
と自分側の負けを認めたのではなかろうか。

その後、オグリと組んで敗れた若手有力騎手は競争中の事故で命を落とし、
長老騎手はオグリを勝たせられずに引退に追い込まれた。才能の差という物は
時に絶望的に残酷である。

・・・今日は草刈りだったんですが、ある同級生と慰労会でビール片手の
文学論になったもので今日も文系です。次こそ理系で。
小論文的嘘がわかって面白いかと思ひます。