どんな理由があれば


息の根を止められてもいいですか?


誰に告げられたら


納得して死ねますか?



でも心配しないで下さい


今、あなたを殺す


いくつかの理由を


会議で決めているところだから


だから、何も心配しないで・・・






おい おい

おい おい おい そんなにガラスを叩くなょ

頭がぐわんぐわんゆーとるがな

指さすなっつーの

あいかわらず感じ悪いのー ほんまに

そんなことやからいっつもふられるねん

はいはい ひーらひら泳いだるがなぁ

こんなんでえぇか

そやから ガラス叩かんとってなぁ

えぇ子やから



えぇー! まったエサかぇ おおきに

さっき おやじがくれたわー

まぁ 最近おうてないやろーけど

元気やったでー ちなみに

あんな 教えといたるわ

わしはこー見えても

規則正しい生活を心がけとんねん

まーえぇは ちょっとだけ食うたるわ

ほんでもなぁ 自分はダイエットゆーゆうて騒いどるくせに

他人やったら太ってもえぇんかぇ



しっかし 毎回おんなじエサで

えぇかげんに飽きるでー

そらーあんたはジャンクフードが好きかもしれへんけど

もうちょっとバリエーションってもん考えんかー

栄養かたよるでー ほんまに

ついでに教えといたるけどなぁ

わし こう見えても体弱いねん

そやからちゃんとした食生活送りたいねん

なぁ聞いてるか

ちゃんとした聞いといてやー

そやけどなんか目ー腫れてるでー

はっはーん ふられて やけ酒 二日酔い

いつものコースやなぁー

ざまぁみろ! ちゅーねん



それにしてもあんたら家族は

ばらばらにエサくれんねんけど

たまには掃除してぇなぁ

いらんエサくれるたんびに

水が汚れるんよ

きれい好きのわしとしては我慢でけへんねんけど

どーせ暇やろ あんた

せっかくふられたんやし

ふ・ら・れ・た・し

おい 聞いてへんのかぇ

まぁ聞こえてへんわなぁ そらー



声を聞かせて


本当の声を聞かせて


たとえ叫び声でもいいから


言葉でなくてもいいから



顔を見せて


本当の顔を見せて


仮面のような作り笑いの顔でなく


泣き顔でも素顔を見せて



その手を出して


凍えた手でも


互いに合わせていれば


暖かくなってくるはずだから




あなたとは出会った


でも


あなたが私を選ぶことはない


100年経っても


何度生まれ変わっても


それも運命


それが運命




春が風にたのんで


戸口をたたく


足早に次のまちへ


そして次の街へ






止まない雨はないと言われても


今この身に降る雨の冷たさに


わずかに残る温もりさえ


いとも容易く消えていく



嵐はいずれ過ぎていくと諭されても


頬打つ風の強さに


わずかに残る気力さえ


失われていく気がしてくる



明けぬ夜はないと慰められても


闇に足を取られるかのように


その深さにたじろぐばかり



それでも春が来るのなら


それでも陽が差す時が来るのなら


それでもまた笑える時が訪れるなら、と



酔いしれぬ
           

心抱えて
           

酌み交わす夜

        
           

したたかに
            

重ねる杯
           

月あかり



話すでなし
           

聞くでなし

     

更けていく夜の先まで








この手にふれて


どんなときでも


何が起こっても




この手にふれていて


どんな災いが降りかかろうと


どんな不幸がおきようと




この手にふれて


この手を離さないで


この手のぬくもりを


ずっと感じていて




春が来るから


邪気払え


春を呼ぶなら


清めおけ



地から湧きくる春もある


踏み鳴らしても


叩き出せ



海から来る春もある


まだ行かぬというなら


風に頼んで誘い出せ



さあ来い、春よ


払いは済んだ


さあ来い、春よ


清めは済んだ


さあ来い、春よ


来いよ、来い、来い








肩にかかる雪は



心にも降り積もる



ひとり寂しく



冷たくさせていく



風も凍えて逃げていく