てめェの臓物(ハラワタ)、ブチまけてやる……!!

 

……はいどうも~、冥府魔道でおなじみ、魍魎の一条武丸さんで~す! 週刊少年マガジンでの連載終了から21年、現在はサンミュージック所属のお笑い芸人『武丸さん』としてピンでやらしてもらってます! 悪いわね、ありがとね、これからも、よろしくね、もぎたてのテメーの臓物、ブチまけんゾ!? こんな感じのネタでライブやってます~。

 

おいっ、そこのコゾー!?  「え、アンタ誰? もしかして氣志團のコスプレの人?」みたいな顔しただろ!? このダボがぁ! 狂い屋の異名を持つ俺様の名前を知らないとか、この横浜(ハマ)じゃやっていけねーゾ!? ……とはいうものの、あれから21年。俺のことを知らない奴らがいても仕方ないので、とりあえずテストさせてもらおうか。

 

【問題…次の単語および文章の正しい読み方を答えなさい】

 

①『疾風伝説 特攻の拓』

 

②『不運と踊っちまったんだよ……』

 

①を「しっぷうでんせつ とっこうのたく」、そして②を「ふうんとおどっちまったんだよ……」と読んでしまったダボ、ついでに今回の話題についていけそうもないなと思ったアンタは、この続きは読まずにシバターとかアバターとかケミストリー川畑とかの動画を見てろ。この誰もついていけないような件(くだり)を、当ブログでは「減るゾーン」と呼んでいるが、でもそんなの関係ねえ。ちなみにこれは、サンミュージックの小島よしおパイセンに贈るリスペクトギャグだ。

 

あ、もちろん正解は①が「かぜでんせつ ぶっこみのたく」で、②が「ハードラックとダンスっちまったんだよ……」だ。ご存知の通り②は鰐淵の野郎のセリフなんだけど、ネームの段階で編集者も少しチビッたんじゃねーかと思うわ。踊っちまったを「ダンスっちまった」と読ませるセンス、原作の佐木飛朗斗先生にしか出せないよな。

 

で、今回、俺がお前らに物申したいことは2つ。ひとつめは、礼儀に関して。もうひとつは、何事もやり過ぎに注意しろ、ということだ。例を挙げて話すから、俺の話を聞け。

 

まず、俺の芸名は『武丸さん』だ。その理由は、年下の芸人も「さん」が付いていることで気軽に「さん」付けで呼べるようにという、俺からの配慮だ。あと、サンミュージック所属だから「さん」付けにした、というのもある。……スマン、今の話は忘れてくれ。

 

俺も昔はバリバリに悪かったからさ、やっぱ年下のヤツに「おい武丸」とか呼ばれたらトサカに来ちゃうわけよ、そこらへんのバスの停留所から標識を引っこ抜いて、ソイツの頭をドツキ回してハーフキルしたくなっちゃうのよ。だからわざわざ芸名に「さん」を付けて、呼び捨てにされないようにしてるっつーわけ。俺がどんなに売れていなかろうが、どんだけ金が無かろうが、年上である以上は、表面上だけでもきちんと礼儀正しく接してくれよと、そういう話よ。ま、俺の実家である一条グループは大企業だから、カネの心配だけは無いんだけどな。

 

あ、それからウチの親衛隊長だった久保島って覚えてる? アイツは今、パチスロ必勝本の中堅ライターとして活躍してんだけどさ、アイツもキッチリ「射駒タケシさん」って呼んでるからね、間違っても「タケちゃん」なんて呼ばないから。そういうの大事よ、とにかく。俺とサシで飲んでる時でさえもタケシさんって呼んでるよ、そういうとこちゃんとしてる。昔と変わらず、目上の人間に対する礼儀はしっかりしてるよ、久保島は。ケンカのクソ弱かったアイツが魍魎のナンバー2でいられたのは、そういう人間性を俺が認めてたからなんだよね。うん、ちっとも武丸らしくない話題ですまんな。

 

あともうひとつ、やり過ぎに注意の話ね。俺は当時、ケンカ最強でやってたっしょ? つまり、ケンカのやり過ぎだったわけよ。その後遺症で今、大変よ。ダメなのはね、とりあえず歯よ。今は舞台とか、たまにTVの仕事もあるから人前に出るじゃん? そうするとやっぱ歯抜けじゃマズいからさ、全部インプラントよ。治療にかかった費用は何と総額450万円、おったまげー! キレたら最強とか噂されて、調子に乗ってたあの頃の自分の臓物を引っ張り出したい気分だわ。

 

ちなみに久保島はライターになる位だから、当然パチスロのやり過ぎ。勉強もロクにやらないでパチスロばっかりやってたせいで、とにかく学が無い。ついこの間も俺が好きな四文字熟語を尋ねたら思いっきり「白夜書房」って答えやがったからね。そこは「辰巳出版」ちゃうんかい、ってツッコんだけどね。……って、俺がやってるネタはだいたいこんな感じなんだけど、若者は全く笑わないからね。何がバジキッズだ、バカバカしい! だったらガイキッズフリークはガイキッズキッズ、ダイナマイトキッズ狂いの若者はダイナマイトキッズキッズになるんかいっ!?言うても、ダイナマイトキッズに狂う若者はおらんやろね。 ←減るゾーン継続中

 

ちなみに俺も大昔にパチスロやってたけど、新宿のロッキーっていう名のスロ屋で4万近くヤラれてよ、ムカついて下パネルに台パンしたらパネルとホッパーが一気にブッ壊れて、自力ジャックポットチャンスが発生。ラッキーチャチャチャ、フィーバーとか叫びながら溢れてきたメダルをドル箱に詰めてジェットカウンターに流そうとしたところで店員とモメて、最終的に所轄のお巡り12人がかりで調査兵団に捕獲された巨人みてーな恰好で地面に押さえつけられてジ・エンド。そっからパチ屋には一切、足を運んでねーな。

 

なんだか湿っぽい話になっちゃったんで、俺もう帰る。単車も大昔に新宿のロッキーにブッ込んだ時に体破して以来まったく乗ってないんで、東急東横線で帰る。お前らもパチスロばっかり打ってると久保島みたいになっちゃうから、たまには俺のお笑いライブでも観に来い。マー坊もたまに来て、メンチカツ食いながら俺の舞台で笑ってっから。昨日の敵は、今日の友よ。な、人生はそんなに悪いことばかりじゃねえって、そういう話よ。じゃあな。

 こりん星からイチゴの馬車でやってきた、りんごももか姫こと小倉優子だプ~☆ 今日は千葉県茂原市にある『トワーズ茂原店』さんで、CR天龍∞の単発打ち36時間耐久実戦をやらせてもらうりんこ、よろしくメカドックだりんこだプ~☆

 

……今でこそフジモンの嫁や加護ちゃんの元・相方あたりを出し抜いてママタレとしての地位を確固たるものにしたアタシにも、もしかしたらこんなふうに昔のキャラを引きずったままパチタレとして活躍する未来があったのかも知れない。アタシと成田ゆうこ(敬称略)の二人で『ダブルゆうこ』を結成して、外房線沿線のパチ屋では知らぬ者なしのキュート&セクシーコンビとして全盛期の辻ちゃん加護ちゃんに匹敵する人気をゲットしていたのかも知れない。テレ東の深夜枠で、モノマネタレントの隣で緑保留からのクソショボリーチで大はしゃぎするフリをする私、なんだかとっても辛そうりんこだプ~。

 

今日は、アタシがいかにしてママタレのトップの座に輝いたのか。何をした結果、輝かしい今があるのか。そして、何をしなかったからこその現在の地位なのか。それをアンタ達に伝えたいと思うの。全ての若きグラビアアイドルたちに、そして、全ての迷えるスロッターたちに。そして全ての外房線沿線住民の皆様に…… って、話が長くなるからもういいわよね。

 

みんなが知っている通り、アタシは元・不思議ちゃんキャラで売り出していたの。ま、これ自体は何の問題も無かったわ。男は頭のユルそうな女は股もユルいんじゃねぇか、みたいな勘違いをしてチヤホヤしてくるのよね。つまり、このキャラ設定によってアタシのカラダ目当てのTV局のプロデューサーどもが、勝手に仕事を振ってくれたというわけ。ちょろりんこよね。

 

とはいえ当時、アタシの同性ウケは最悪。2018年におけるUR吉岡と同じぐらい、同世代女子からのバッシングがハンパないって感じだったんだプ~。男に媚びるような空気感を漂わせる女が嫌われるのは、日本昔ばなしと同じくらい今も昔も変わりないことなんだプ~。この時期はホントにしょんぼりんこだプ~だったけど、アタシは頑張った。食べていくために、生き伸びるためだけに。心は折れかけても、こりん星(千葉県)に後退の二文字は無かったのだプ~。

 

そんな不思議ちゃんキャラからの転換期が、2008年の『CRぱちんこアバンギャルド』の導入あたりだと思うの。アタシが確変図柄の3で、7図柄は真鍋かをりパイセン。1図柄は藤崎奈々子パイセン。藤崎パイセンは後輩の真鍋が何で7なのかしら、みたいな感じで怒って事務所と京楽の偉い人に食ってかかったとかいないとか、当時そんな話をしていたような気がするんだプ~。この年あたりからアタシは焼肉屋のイメージキャラになってみたりと、よりマネー臭の強い仕事をチョイスするようになってきたの。ただ、このジョブチェンジも諸刃の剣。不思議ちゃんキャラを捨てることで根強い昔からのファンを切り捨てるだけでなく、世間からは「あ、やっぱカネなのね」と冷たい目で見られること必至。自分がどういったジャンルのタレントなのか、その立ち位置に迷っていた時期だったんだプ~。

 

アタシの人生の風向きが大きく変わり始めたのは、事務所を移籍しつつ結婚発表をした2011年頃から。IT企業やプロスポーツ選手と結婚するタレントが相次ぐ中で、アタシの結婚相手は美容師。嫉妬の生き物である同世代の女たちから「アラ、意外とカネに転ばないオンナなのかしら?」みたいな目で見られ始めたのが、この頃なの。もうね、アホかと。カネに興味が無い奴が芸能界に飛び込むかっつーの。勘違いすんなりんこだプ~と腹の中でほくそ笑んでいたんだけど、結婚によるイメージダウン、つまりアタシのタレントとしての価値は下がらなかったんだプ~。

 

そして、一気に追い風が吹いたのが2016年。この年、二人目の子供がお腹の中にいるタイミングで、ダンナの不倫が発覚。こりん星からフリン星にワープとか言うてる場合か。しかも相手は、アタシの事務所の後輩のセクシー系タレントという激アツ展開。このスキャンダルによって一気に集まったわよ、世間からの同情票が。そして翌年、離婚を発表したことで大ブレイク。家事と育児に奮闘しつつ2人目の子供も育てる健気なママタレント、というイメージが確立されたことによって、アタシはバラエティー番組を中心に引っ張りだこの存在になったわけ。

 

……ここまでの話を聞いて、他の肉蝮みたいな顔したグラビアアイドルとアタシ、いったい何が違うのかいまいちピンと来ないスロッターのためにメチャメチャわかりやすくするんだプ~。

 

わかりやすく言うと、アイドルはHANABIの設定②なのよ。しっかりキッチリ頑張れば、出率は100%オーバー。つまり、必ず右肩上がりの人生スランプグラフが絵が描かれるの。でもね、他の大多数のアイドル達は、簡単そうに聞こえるそんなことさえ出来ないの。ちょっと連チャンしたらドヤ顔で席を離れてメシを食いに行ったり、少しハマッただけでイラつきながら台パンしてみたり、隣の台のデータを気にしてみたり。そう、常に目の前の勝負に集中出来ないのよ、みんな。

 

HANABIはいいわよ、人生の示唆に満ちているもの。何が起ころうともブン回し。チェリーを狙って、氷をこぼさず、ボーナスを察知したら成立ゲームで素早く揃えるか、次ゲームで1枚掛けフラグ判別&ボーナス揃え。時間とメダルのロスを最小限に留めて、地道に少しずつメダルを増やす。それがHANABIの設定②のような人生。嫌な気分になっても、ひたすら前進。諦めることなく前進し続けたからこその、今の立ち位置。ただ、それだけのことよ。

 

繰り返しになっちゃうけど、多くのアイドルにはそれが出来ないの。スタート地点からいきなりトチ狂ってスーパーリノMAXに着席するかの如く、キャラ設定に失敗する娘、いつまでも設定①のHANABI、つまりダメな男や事務所にしがみつく娘、最高設定(大手事務所)狙いで台移動を繰り返して、結局時間とお金だけを浪費する娘、アクロス連のようなプチブレイクでスグに天狗になる娘、金にならない仕事ばかりのバケ連で自暴自棄になる娘。黙々と設定②のHANABIを打つかのようにコツコツと努力を積み重ねたアタシには、いつの間にか世間から忘れ去られてしまった彼女たちのことをせいぜい横目で追うぐらいしか出来なかったわ。ここで一句、「油断して こぼす氷は 300円 秩序の無い現代に フィストファック」 はい、みんなも音読しなさい。

 

そう、アタシのママタレとしての地位でさえも数年後はどうなっているのか、全くわからないの。今よりもっと有名になっているのか、はたまたとっくに消えた過去の有名人として扱われているのか、それは誰にもわからない。わからないけれど、人生のKKK打法で小役をしっかりゲットし続ける限りは、せめて大きく崩れ落ちる未来を遠ざけることが出来るんだプ~。ああ、なんか説教臭くなっちゃってイヤね。

 

ここからは先の話は、アタシの千葉銀行茂原支店の口座に3万円ほど振り込んでくれたら続けてあげてもいいんだプ~。でも、そんなカネがあるんだったら、アンタもHANABIを打ちなさい。パチンコもパチスロも、よそ見をしてても玉やメダルは増えないでしょ? 悪い誘惑に耳を傾けず、嫌な感情に左右されず、自分の戦いに集中した人間だけが成長できるのよ、人生は。

 あたしのなまえは、ほなみたまえ。まるちゃんも、みんなも、たまちゃんってよんでくれます。

 

まるちゃん、ひどいよ。びょうきになっちゃったこと、みんなにないしょにするなんて。いちばんのなかよしの、あたしにだけは、おしえてほしかったな。みんな、びっくりしてたよ。

 

でも、ほんとはしってるよ。まるちゃん、みんなを、しんぱいさせたくなかったんだよね。いつも、げんきなまるちゃんが、びょうきになったなんて、みんなが、しんぱいしちゃうもんね。みんなには、いつも、えがおでいてほしい。そうおもっていた、まるちゃんらしいなあって、おもうよ。

 

まるちゃんはいま、どこにいるのかなあ。お母さんにきいたら、まるちゃんはてんごくにいるんだって。ねえ、まるちゃん。てんごくって、どんなところ? お花がたくさんさいていて、みんながにこにこわらってる。そんなところだったら、いいなあ。びょうきの人なんて、だれも、いないところだったら、いいよねえ。

 

まるちゃんは、てんごくで、やすらかに、ねむっているんだって。お母さんは、そう言うけど、あたしはそんなの、うそだとおもうよ。そんなの、まるちゃんらしくないもん。いつも、あかるくて、元気で、みんなをわらわせていたまるちゃんだから、てんごくでも、きっと、みんなをわらわせているんじゃないかなあ。そんな気がするの。ううん、きっとそうだよね。

 

あたしが大人になっても、まるちゃんとは、ずっとなかよしだからね。50ねんたっても、ともだちでいようって、やくそくしたもんね。ちゃんとおぼえてる? まるちゃん。わすれたら、いやだよ。あたしのせがのびて、おしごとをするようになって、もしかしたら、けっこんしたりしても、まるちゃんは、こどものまんまだから、おやつをたくさんもらえるのかなあ。それはちょっと、ずるいなあ~。

 

まるちゃん、ずっと、なかよくしてくれてありがとう。なつやすみがおわって、まるちゃんのいないがっこうに行くのは、ちょっとだけさみしいかも。いつまでも、まるちゃんといっしょに、べんきょうしたかったけど、あたしが、いつまでも、めそめそしていたら、まるちゃんも、かなしいよね。だからもう、ないたりは、しないとおもうよ。

 

まるちゃん、これからも、ずっとあたしのことを、みていてね。それだけは、やくそくしてほしいな。いいよね、だって、あたしたちは、ずっと、なかよし。えいえんに、ともだちだもの。いつか、また、まるちゃんに会えたときには、まるちゃんに「がんばったねえ」っていってもらえるように、あたしはいっしょうけんめい、いきていくよ。まるちゃんのぶんまでがんばるんじゃないよ、いっしょにがんばるつもりで、いきていこうとおもうよ。

 

それじゃあまたね、まるちゃん。みんなが、手をふっているの、みえるよね? これは、おわかれのあいさつじゃなくって、またあおうねの、やくそくだよ。あたしが、もっともっと、大人になって、おばあちゃんになって、おばあちゃんのおばあちゃんぐらいになったら、あえるかな? あたしがおばあちゃんになっても、まるちゃんは、こどものまんま。まるちゃん、やっぱりずるいなあ~。

 

たのしかったおもいでを、いっぱい、ありがとう。せかいでいちばん、だいすきな、まるちゃんへ。