砂場 -59ページ目

砂場

本の感想と日記。些細なことを忘れないように記す。

今日の早川さん
早川書房
coco(著)
発売日:2007-09-07

SF小説マニア過ぎて日常生活に支障をきたす早川さん。友人たちも読む本は、ホラー小説、文学、ライトノベルとそれぞれ違う。それぞれジャンルごとに特化したマニアックな言動と、活字中毒者ゆえの悲哀を描いた脱力系4コマ漫画。分かる人ににはたまらない内容だ。個人的にはSFはあまり読んでいないので理解できないので、ホラー担当の帆掛さんがお気に入り。

ブログはこちら
http://horror.g.hatena.ne.jp/COCO/

世界経済のニュースが面白いほどわかる本
中経出版
小泉 祐一郎(著)
発売日:2002-11



さっぱり経済に関しては分からないので、今さらながらお勉強。「日本一やさしい経済の本」というだけあって、基本的な部分を丁寧に説明してくれていて、とても分かりやすい内容になっている。
アサッテの人
講談社
諏訪 哲史(著)
発売日:2007-07-21



第137回芥川賞受賞作。第50回群像新人賞受賞作。「ポンパ!」「ホエミャウ!」などと意味不明の言葉を叫ぶ叔父についての小説を書こうとする主人公が、その草稿や叔父の日記などと並べてそれを作品としてしまおうする小説。タイトルの「アサッテ」というのは、「あいつはアサッテの方向を向いてるな」などと使うときの「アサッテ」だ。普通の人とは少しピントがずれている時に使う。もちろんこれは謎の言葉を発する叔父のことを指しているが、こうして小説とは呼べないメタ小説的な作品も「アサッテの小説」のようなもので、ちょっと首をひねりながら読んだが、そういう楽しみ方をする小説なのだと思う。

よく理解できて共感が持てるような人は「アサッテの人」のわけもなく、「ポンパ!」と叫ぶ叔父も、それを紹介する主人公にも最終的にはついていけない。怪訝に眉をひそめつつも、たまに苦笑してみたり、分かったような気になってみたものの肩透かしをくらったりして、僕に取っては見事なまでに「アサッテの人」だった。「アサッテの人」を描いた「アサッテの小説」を楽しめるのは「アサッテの読者」になるしかないだろう。ただし、あまり入り込みすぎると日常生活のなかで「ポンパ!」と叫びたくなるので注意が必要だ。

整体入門 (ちくま文庫)
筑摩書房
野口 晴哉(著)
発売日:2002-06



野口整体の創始者として、日本の東洋医学を代表する人物である野口晴哉が、初心者に向けてわかりやすく野口整体のポイントを説く。体の自発的な運動を誘導して体の偏りを正す「活元運動」、個に立脚した体力発揚法である「体癖論」と「整体体操」、体の本能的な力を使った「愉気法」などの他、風邪の活用法、飲み過ぎ食べ過ぎの体操、出産前後の体の正し方など。(裏表紙の紹介文)

毎年、健康診断で背骨が曲がっていると言われつづけているために、ロングセラーのこの本を買ってみたが、思っていたのとちょっと違っていた。どうやら野口整体というのはカイロプラクティックというよりは気功に近いようなイメージで、流行の身体論に近いかもしれない。人間の自然治癒力を発揮させる「気」の流れをよくするための整体法。

真面目な話のなかに、とぼけた部分があって読み物としても楽しめる。整体体操のあとはどれも「しばらくポカンとする」となっているのも魅力的だ。

顔でも丁寧に見ると、足の赤くならない側(引用者注・足湯や脚湯で温めた時)の顔は、小さくなっています。大雑把に左右同じつもりでいるが、よく見ると人間の顔は誰でも左右違う。それが風邪をひく前は極端に片側が小さくなる。皆さん、家族の人の顔を観察してごらんなさい。どちらか一方が大きいような人はありませんか。もし、その差がひどければ風邪候補です。しかし食べすぎても片側が大きくなる。だから風邪の前で大きいのもあれば、食いしんぼうのために大きいのもある。

消化器系統の風邪は脚湯(膝まで)、呼吸器系統の風邪は足湯(くるぶし)で、普段より二度高い温度で六分間温めて、それで片方の足だけ白いままだったら、その足だけあと二分温める。そして水を飲んで寝たら風邪に効くという。なんだか面白そうなので次に風邪を引いたら試してみよう。



■野口晴哉先生の本たち

風邪の効用 (ちくま文庫)
筑摩書房
野口 晴哉(著)
発売日:2003-02

野口整体 病むことは力
春秋社
金井 省蒼(著)
発売日:2004-06

野生の哲学―野口晴哉の生命宇宙
青土社
永沢 哲(著)
発売日:2001-12

回想の野口晴哉 ちくま文庫(の-7-3) (ちくま文庫)
筑摩書房
野口 昭子(著)
発売日:2006-03-09


Amazy