宿の快適さは、旅の楽しみのひとつ。
知人のUさんは、泊まるならリッチなホテルと決めている。
この夏は夜景の見えるお風呂を楽しんだそうだ。
私はもっぱら格安ビジネスホテル。
夜はカーテン全開で、街の灯りや車のライトが流れるのを眺めつつ寝る。
朝は、街が起きだすのをカーテン越しに見ながら、まったり身じたくする。
は~。どっか行きたい。
奈良には、皇室御用達の『奈良ホテル』がある。
チャリンコで行ける距離やし、リッチな宿やし、泊まった事はない。
が、たま~に珈琲を飲みに行く。
去年は披露宴に訪れたが、かなり素敵な建物だ。
壁から天井から照明から階段から絨毯からコンセントまで。
すべてが「さすが
」な感じ。
奈良に訪れた際は、ぜひ奈良ホテルで珈琲を。
この三連休、
イベントでコーヒー&ピザを売ることになった。まったくの素人である。
本番までの一週間は準備に追われまくった。
そのイベントでは、屋外と屋内に飲食店や作家さんが出店し、
販売とワークショップが行われた。
その中で、一家でぞうり製造をしている若いご夫婦が参加していた。
貴重なメイドインジャパン
である。
心づかいが優しい奥さんは、しっかり者のべっぴんさん。
嫁いだ先で家業に就く。
こだわり派の旦那さんとは仲の良い素敵なカップルだ。
かわいい子供たちも、その場を盛り上げた。
『靴下屋』の5本ゆび愛用の私は、買ってすぐにぞうりに履きかえ
3日間店に立ったが、以外とどんな服にもあうのに驚いた。
奈良の三郷『侘寂び屋(わさびや)』さん、また買うで~
。
「なんか実のある話ある?」
Hちゃん(先生)は私達にいつもそう声をかけてきた。
その人なつっこいオネエな雰囲気が
私達は大好きだった。
自覚のない私達に、短い言葉で大事な事を言ってくれてたなと思う。
F先生は、私のなげやりなデッサンの提出用紙に
「線一本にも気持ちが表れます」
と書いた。
社会人になった私は、
レイアウトやイラストの線を妥協せず描くようになった。
その時に相手が理解できなくても、言うべき事は言い切る大切さ。
時が経って思い出しながら、
それを理解する事ができる。
自分は若い人に言い切れてるか。
どうだろう。
育ててくれた人から受けた恩は、若い人に返したい。
「最近、実のある生活してる?」
Hちゃんの実のある話、逆に聞かせてもらえばよかったなぁ。
毎朝、社屋のエレベーター待ちで一緒になる女性は、いつも感じよい笑顔で挨拶してきた。
ストレスフルな日々。
その笑顔には心底ホッとした。
彼女は今も大切な友人である。
自己嫌悪の若き日々。厳しい先輩の一瞬の笑顔に救われる思いがした。
迷いの時代に確かな指標となった人である。
家族の看護で、いつ寝ていつ起きたのかわからないような日々、
小さな朝顔が、かわいらしい笑顔で毎朝勇気づけてくれた。
それは行きつけの店の店主さんが分けてくれたもの。真心がしみた。
どんな時も、会えばいつも満面の笑顔で迎えてくれる人がいる。
厳しくもあたたかい。
悩みはほとんど聞いてもらった。
今もそれは続いてる。
姉のような、親のような人である。
笑顔は心をあたためる。
笑顔だけでなく、さりげなく示してくれた行為が蘇生の力をくれる事もある。
その記憶は不思議なほど色あせない。
忘れないために書き留めよう。
思い出すたびに感謝できる
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