デビッド・ベナビデスVSオレクサンダー・クボジーク(WBCライトヘビー級暫定王座決定戦) | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

日曜日ラスベガス興行のセミファイナル。

私的昨年のMVPボクサー  デビッド・ベナビデスがカネロ・アルバレスに振り向いて貰えない為、クラスを上げて元ライトヘビー級王者 オレクサンダー・クボジークとWBCライトヘビー級暫定王座決定戦に臨む。

自分より小さな相手を打ち下ろしで倒すイメージのあるベナビデス。クラスを上げると相対的に小さい。

初回、意外とクボジークが体格差を活かさずアップライトで戦う。ベナビデスはジャブから左手ボディを放つ。

2ラウンドもベナビデスの左ボディが良い。グボジークは接近するか離れるかのどちらかを選べば良いと思うが、中間距離で戦わされている。

3ラウンド、ベナビデスの左フック、右ボディがヒット。グボジークはアウトボクシングを諦め、距離を詰めた方が良いと思うのだが………。

4ラウンド、これまでより前に出るグボジークだがベナビデスの右アッパー、左右フックを浴びる。

5ラウンド、 ガードを固めるグボジークにベナビデスは高速連打をまとめる。

6ラウンド、ベナビデスのアッパーからのコンビネーションが見事。

前半が終了。
正直、ここまで一方的になるとは思わなかった。

7ラウンド、アッパー、フックを織り交ぜる高速コンビネーションがクボジークを捕える。

8ラウンド、ややベナビデスの手数が落ちた隙にクボジークは連打をまとめる。だがベナビデスにポイントを与えるつもりはなく、ラスト30秒、攻勢に出る。

9ラウンド、リーチが長い筈のクボジークだがジャブで刺し勝てない。これでは厳しい。

10.11ラウンド、ベナビデスのジャブ、左右ボディが優勢。

ラストラウンド、サウスポーにスイッチしながらベナビデスはボディを叩く。倒すしかないクボジークも前に出て手を出すが決定打がないまま試合終了。

判定はユナニマスでベナビデス。

Sミドル級とライトヘビー級は7ポイント差。
勝敗は文句無しだが、ベナビデスならライトヘビー級でももっと圧倒するかと思っていた。


チャン・ジレイとデオンテイ・ワイルダー、オレクサンダー・ウシクとタイソン・フューリーの桁違いの体格差で戦った為、感覚が麻痺していたが、階級の壁を感じた。

井上がフェザー級に上げるのに慎重なのが理解出来る試合だった。