オレクサンダー・ウシクVSタイソン・フューリー(世界ヘビー級四団体統一戦) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

世界中のボクシングファンが待ち望んだカードではないかもしれない。


正直、私はこの舞台に立つのはアンソニー・ジョシュアとデオンテイ・ワイルダーであってほしかった。


しかし、世界最強の男を決める舞台が実現する事を世界中のボクシングファンは待ち望んでいた。


オリンピック金メダリストからプロ入り。クルーザー級で四団体制覇、ヘビー級で三団体制覇のオレクサンダー・ウシク。数値上の実績は世界No.1だろう。


対するタイソン・フューリーはウラジミール・クリチコの長期政権を終わらせ、系譜の上では真の世界ヘビー級王者。今回はウェイトを絞っており、それが吉と出るか、凶と出るか?


初回、嫌でも体格差が目につく。

小刻みに動きボディにストレートを伸ばすウシク。ラウンド終盤、ウシクの左がフューリーの顔面を捕らえる。

2ラウンド開始早々、ウシクの左がフューリーにヒット。小さなウシクが巨漢 フューリーを下がらせ続ける。フューリーはボディアッパーを狙う。

3ラウンド、ウシクはボディにストレートを集める。フューリー、ハンドスピードはいつもより速いがヒット数は少ない。

4ラウンド、フューリーはトリッキーな動きからボディを打つ。フューリーのアッパーが2度ウシクのガードを割る。

5ラウンド、フューリーはロープに詰まらない様にサイドに動きながらボディを打つ。ウシク、削られている。

6ラウンド、フューリーは左右ボディからアッパーを顎に突き上げる。ウシクの膝が揺れ、右目が塞がる。

7ラウンド、互いに利き腕のアッパーをヒットさせる。どちらがダメージを与えたかはわからないが、身体の大きいフューリーのアッパーの方が強烈に見える。

8ラウンド、ウシクは再び前進。左ストレートがフューリーの顔面を跳ね上げる。


9ラウンド、ウシクの左がフューリーの顎を撃ち抜く。
ダメージを受けたフューリーを滅多打ち。
ヘビー級とは思えない高速連打。フューリーは千鳥足。コーナーに支えられ辛うじて立っているだけのフューリーにダウンの宣告↓
これは驚いた。

10ラウンド、ダメージの残るフューリーにウシクはクリーンヒットを重ねる。

11ラウンド終了間際、ウシクは左をヒットをさせ貴重なポイントを奪う。

ラストラウンド、最後までウシクは前に出る。迎え撃つフューリーは単発ながらヒットを奪うが数が少ない。あっ………と言う間に試合終了。

採点はスプリットでウシク。

完全無欠の世界ヘビー級王者が誕生‼️

12ラウンドが短く感じられた。
素晴らしい戦いを見せてくれた両雄に感謝。

そしてボクシングファンとしては(安全面で)どうかと思うが、ヘビー級マニアとして率直にこんな言葉が頭に浮かんだ。

どちらかがKOされるまで見たかった‼️