マリオ・バリオスVSファビアン・マイダナ(WBC暫定ウェルター級) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

シンコ・デ・マヨ興行セミファイナル。


王者 バリオスはジャーボンティ・デービス、キース・サーマンに敗れたが、ヨルダニス・ウガスに勝って暫定とは言えウェルター級王者に狂い咲き。

勝った試合より負けた試合の方が印象に残るバリオスだが、大興行のセミに大抜擢。まぁ、シンコ・デ・マヨなのでメキシカンと言うのが大きいが、せっかくの目立つ舞台、悪いイメージを払拭したい所。


初回、バリオスがプレッシャーをかける。マイダナはゆったりとしたリズムから踏み込む時にスピードを上げる。静から動へのスイッチが速い。


2ラウンド、バリオスのジャブが良い。小さくウィービングをしながら左を放つ。ラウンド終盤、マイダナはバリオスの引きに右を合わす。

3ラウンド、バリオスは右を打ち下ろしダウンを奪う。


これは鮮やか。

4ラウンド、マイダナはバリオスの打ち終わりに右ストレート、左フックを狙う。ヒットはしないが怖いタイミングで打つ。

5.6ラウンド、マイダナは足を使ってプレッシャーを逃す。共にヒットは少なくプレッシャーをかけているバリオスのポイントだろうか?

7ラウンド終盤、バリオスのジャブでマイダナはバランスを崩す。

8ラウンド、マイダナの手数が少ない。互いにヒットは奪えないが印象は悪い。

9ラウンド、バリオスが攻める。マイダナは距離を取るがたまに被弾する。

10.11ラウンド、ポイント不利と思われるマイダナが攻めない。バリオスには楽な展開。

ラストラウンド、バリオスが攻め続ける中、試合終了。

判定はユナニマスでバリオス。
右目の腫れが痛々しい。

恐らく正王者 テレンス・クロフォードはクラスを上げてタイトルを返上し、バリオスのタイトルから暫定の2文字は消えるだろう。

クロフォード、スペンス、オルティスがクラスを上げ、ジャロン・エニスだけが残った。
日本人未踏のウェルター級、一気にスカスカのクラスになった気がする。