【試合前雑感】エマヌエル・ロドリゲスVS西田凌佑(IBFバンタム級) | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

東京ドーム決戦の2日前に行われる注目の一戦。

IBF王者エマヌエル・ロドリゲスがサウスポーの新鋭  西田凌佑の挑戦を受ける。



この試合、ロドリゲスはキャリアの差を口にする。確かにプロ8戦の西田に比べれば立派なキャリアに見えるが、世界王者としてはそうでもない。


世界戦僅か3勝。世界王者に勝った事は1度もない。対戦したのも井上尚弥との1戦だけ。


今の日本勢は井岡一翔が世界戦24勝、井上尚弥が23勝、寺地拳四朗が14勝。実績面で日本のトップ3には遠く及ばない。


それでもロドリゲスの実力はバンタム級最強と評価される事が多い。井上との対戦前、大橋ジム陣営は「ロドリゲスは井岡君に似ている」と評していた。丁寧なブロッキングとパンチの正確さは確かに似ている。


この試合、西田にとって悪材料なのはロドリゲスがサウスポーを苦手にしていない事だ。ラッセル弟との再戦、メルビン・ロペス戦では右ストレートをリード代わりに使い鮮やかに勝利した。


一方の西田。

大森将平、比嘉大吾に勝って短期間で世界上位に進出。WBOアジア王者なのに何故かIBF挑戦者決定戦に出場して勝利した。敵地沖縄で動じずに本領を発揮した位だから、初世界戦でもいつも通りの動きが出来る事を期待したい。


勝負は西田次第。ピンチらしいピンチを迎えた事のない西田の力量は未だ未知数。

帝拳・大橋連合でないのに、僅か8戦のキャリアで世界挑戦。不利の予想の中、世界王者を来日させた。

今のご時世、こんなチャンスは中々来ない。ここで敗れると次のチャンスはいつになるか分からない。


以前書いたが西田とは(向こうは覚えていないだろうが)私は縁がある。


その為、生観戦に行くつもりでいたが………音楽と融合したイベントと言うのは私好みではなく、見送る事にした。新規のボクシングファンを増やす為の試みは大歓迎だが………何時に終わるか全く読めず、終わった後に帰宅出来なくなりそうなので断念。


予想は西田不利が妥当ではあるが、そんな不届き者の私に行かなかった事を後悔させる好ファイトを期待したい。