【試合前雑感】ユーリ阿久井VS桑原拓 再戦(WBAフライ級) | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

5月6日東京ドーム決戦、四大世界戦第一試合はユーリ阿久井と桑原拓の再戦。


初戦を考えればKO勝ちをした阿久井有利が無難な所だが………予想が難しい。両者共に当時とはスタイルが異なる。


ユーリ阿久井は良く言えば洗練された、悪く言えば意外性が無くなった。つまり丁寧に戦う反面、以前の様な爆発力を感じなくなった。実際、あれだけKOの山を築いていたのに桑原初戦を最後に3年近くKO勝ちから遠ざかっている。


一方、桑原はかつてはスタイルと出身校から井岡2世と呼ばれ、丁寧なブロックを持ち味としたが………今は速い足を武器とする様になった。

サイドに動きながら相手に的を絞らせず、touch&runを繰り返す。

ジーメル・マグラモ戦はアンソニー・オラスケアガよりも明確に上回って見せた。


さて、この両者の対戦、頭に浮かぶのは初戦の再現ではなく、阿久井VSアルテム・ダラキアンとの対戦だ。


ひたすら前に出る阿久井。足を使うダラキアン。

勝敗にケチを付ける気はないが、あの試合は岡山から近い大阪で行われた。遠くウクライナから来たダラキアンより際どいポイントは阿久井に流れた様に思う。


だが、今回は大橋ジムの興行。

ジャッジ泣かせの試合展開の末、判定は………微妙なものになりそうな気がする。


ゴングが鳴ればどちらも応援せず、ただリングを凝視するだけ。だが貴重な地方ジムの王者、阿久井の返り討ちを期待したい。