主役は誰? | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

昨日、ボクシングビートが発売された。


予想通り井上尚弥が表紙。

表紙で重岡兄弟に付いて一言も触れないのは帝拳・大橋連合とABEMATV組の格差を感じる。
軽量級の日本人王者が国内で敗けるのは昨年1月の谷口将隆以来の大事件。1年に1度起きるかどうか。

「那須川天心の魅力」なる記事よりよっぽど大事件だと思うのだが。

さて5月6日東京ドーム興行と重ねて見てしまうイベントが過去に行われた。30年前、フリオ・セサール・チャベスがグレグ・ホーゲンと対峙し、メキシコで13万6千人の観客を集めた。

チャベスVSホーゲンはアンダーカードを充実させ、豪華5大世界戦にして観客を集めた。

井上尚弥VSルイス・ネリーも黄金カードとは言えない。どう考えても井上有利。何が起きるか分からないのがボクシングではあるが、それでも勝敗予想を楽しむカードではない。

井上尚弥がいてこその興行ではあるが本当の主役は開催地東京ドームであり、多くの観客だろう。

チャベスVSホーゲンも勝敗を論じるカードではなかった。しかし、豪華5大世界戦(後に8大世界戦なる興行が行われる)と13万6千人の観客が歴史に残る興行にした。

残念ながら今月の表紙で東京ドームは随分と下の方に小さく屋根だけ映っている。
個人的には東京ドームで無ければ井上VSネリはそれ程注目を集めるカードではなかったと思う。
四団体統一後のタイミングで、ただの防衛戦ではなく東京ドームと言う切り札を使うプロモーターの手腕に感心する。

後は観客。
願わくばタイソンVSダグラスを超える観客で埋まってほしかったが座席数は制限して4万席程とか。

シリモンコン・シンマナサックVS辰吉丈一郎は回顧記事では大観衆の様に書かれるが、実際は空席が目立った。

ファンの為に見えにくい席を失くすと言う建前ではあるが………まだチケットは買える様だしボクシングの観客動員数の限界を感じさせるのは残念だ。