【前編】利き腕のアッパー | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

今回はリクエスト企画。

利き腕のアッパーについて。


つまりオーソドックスには右アッパー、サウスポーには左アッパーが該当する。


ジムによるかもしれないが、日本人はあまり利き腕のアッパーを教わらない。せいぜいコンビネーションに織り混ぜる程度。ジャブからの右アッパー、右アッパーからの左フックが教わるコンビネーションの定番にある位だろうか?


私はこれまで引越の度にジムを転々として来たが、ミット打ちで右アッパーを打つ事はあってもスパーで右アッパーを使う指示を受けた事がない。指示を出されているのを聞いた事もない。寧ろリードで左アッパーを打つ方が多い位だ。


右アッパーを打つ際、右顎がガラ空きになる。

相手からすると左フックの格好の的になる。だが利き腕のアッパーには特別な効果がある。それは相手にとって意外性がある為、ワンパンチでのフラッシュダウンを生む事が多い。


最近の日本では………サンプルが少ないので世界王者クラスからだとすぐに頭に浮かばない。メインイベンターレベルまで落として思い起こせば、昨年11月下旬、亀田京之助が松岡輝から右アッパー一発で奪ったダウンは鮮やかだった。


過去に遡り、日本国内のリングで見た印象に残る右アッパーは八尋史朗VS小見山カツミの日本Jフライ級タイトルマッチ。


そしてフラッシュダウンではないが、レオ・ガメスVS横沢健二のWBAストロー級タイトルマッチ。


八尋とガメス。同じ右アッパーでも別の種類のパンチであった。そしてその違いこそが利き腕のアッパーの奥の深い所に思う。


続く。