デビュー戦で見た天才 | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

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タイトルだけを見ると那須川天心の事の様に感じるかもしれない。確かに那須川はデビュー戦で日本2位に圧勝した将来有望なボクサーだ。しかし、デビュー戦で更に衝撃を受けた日本人ボクサーがいる。


それが先般、韓国で敗れ引退を表明した元IBFSバンタム級王者  岩佐亮佑だ。



岩佐は井岡一翔や井上尚弥、田中恒成、そして恐らく那須川の様な最短記録を狙うマッチメークではなかった為、デビューから数試合の対戦相手のレベルは高くない。

それでも岩佐の反応速度、動体視力、距離感、スピードは那須川を遥かに上回る衝撃を受けるに十分だった。


メインイベントが誰だったか覚えていないが、当時、大阪に住んでいた私はプロ3戦目の岩佐を見る為だけにわざわざ上京した。帰りの階段で岩佐が近くにいたが綺麗なおねーちゃんを連れていた。


岩佐は期待通りかはわからないが、IBF&IBF暫定の2度世界王者に輝いた。立派な拳歴だが………デビュー戦の天才ぶりを考えれば伸び悩んだ様な気がしなくもない。いや、正確に言えばコンディションの良し悪しが大きかったかもしれない。


キャリアにおいて5度の敗戦があるがラストファイト以外は全てサウスポー。

サウスポーが苦手なのか?、それとも偶然なのかはわからなかった。


さて、世界は広い。

数々のボクサーのデビュー戦を生観戦であれ、映像であれ見てきた。


一番、「天才だ………」と感じたのはパーネル・ウィテカー。

デビュー戦のファーレン・コミュ戦。コミュは戦績は良いが力量は………と言うボクサーだがそれを差し引いてもインパクトを残した。


目が良すぎて、反射神経が良すぎて身体が付いて来れないと感じた。意外だがアマチュア時代のウィテカー(後日見る)はもっと反射神経だけに頼らず、基本に忠実なボクサーだった。

デビュー戦の那須川は素晴らしかった。
しかし、上には上がいる。そしてそんなボクサーを見つける事が出来る為、オール四回戦であってもボクシング観戦は楽しい。