デビュー戦の冒険マッチ | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

気が付けばもう3月。

来月には那須川天心のデビュー戦を目玉にしたビッグイベントが行われる。

以前も書いたが那須川は怖い相手をデビュー戦に選んだ。そんな那須川に敬意を表す。


タイではセンサク・ムアンスリンのプロ3戦目、ウィラポン・ナコンルアンプロモーションの4戦目のタイトル獲得の例がある様にムエタイ選手が国際式で通用するか、それともムエタイに戻った方が良いのか見極める為に早々と強豪にぶつける。


一番、有名なデビュー戦はメルボルン五輪金メダリスト   ピート・ラデマッハーだろう。デビュー戦が即、世界ヘビー級王者  フロイド・パターソンへの挑戦。



一度はダウンを奪い見せ場を作ったが逆転KO負け。デビュー戦での世界挑戦はこれが最初で最後になるだろう。


日本でもデビュー戦の冒険マッチはある。

私がボクシングファンになってから40年。その中で印象に残るデビュー戦トップ3をご紹介。

 

🥇石原英康VSスズキ・カバト(石原判定勝ち)


デビュー戦の相手は現役日本フライ級王者にしてWBA4位のスズキ・カバト。これは話題になったが………とても残念な事に当時は名古屋判定なるものがあり、地元の選手は余程の事がない限り判定負けはしない。石原は勝ちはしたが採点は大いに論議を呼んだ。とは言え名を売る事には成功したのかもしれない。


🥈村田諒太VS柴田明雄(村田KO勝ち)


OPBF王者 柴田にデビュー戦にして圧勝。

もしかしたら村田のベストバウトはデビュー戦かもしれない。チケットを戴いていたのに行けなかった悔しい興行だったりする。


🥉井上拓真VS福原辰弥(井上判定勝ち)


福原辰弥は後のWBOミニマム級王者。

冒険マッチのつもりだったのか、それとも福原の力を読み違えたのかはわからないが、福原の左ストレートがザクザクと突き刺さり、上記の石原VSカバト同様に怪しい判定勝ち。


圧勝したのは村田1人だが、デビュー戦は

「こんなはずでは………」と思う内容になる事が多いと思う。


昨年、個人的に期待する選手がデビュー戦で開始直後に瞬殺されてしまった。


那須川は上記3人に比べれば冒険度合いは低いが、中々、骨のある相手を迎える。ただ、注目度は石原と井上を遥かに越える事もあり、ボクシングの信頼を損なう判定は勘弁してほしい。