ノニト・ドネアのSフライ級転向宣言について | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

ノニト・ドネアがローマン・ゴンザレス戦、井岡一翔戦を希望するコメントを発表した。


ドネアが誰と戦いたいか発言するのは自由。実現するかどうかは別問題。


しかし、「井岡が逃げる」と言うコメントがヤフコメで目立った。


そもそもどこのプロモーターがどこの国で試合を組む前提なのだろう。


ドネア側が破格の報酬を用意して井岡を誘致しようとしているのか?


それとも日本での選択試合に自分を選んでほしいと懇願しているのか?


間違いなく後者だろう。


WOWOWかドネアを生中継していた為、アメリカでドネアの商品価値は高いと思っている日本のファンが多そうだが実際はそうでもない。WOWOWの謀らぬ功罪の罪の部分だが、日本で放送されたかどうかが日本人ボクシングファンの評価の基準になっている気がする。


ドネアの前々戦、カバリョ戦の客入りはお世辞にも良かったとは言えない。だがアメリカにおけるバンタム級の地位がその程度だともいえる。


その為、井上戦で味をしめて軽量級の需要がある日本でまた試合がしたいだけだろう。


一方、井岡はロマゴン回避から「逃げた」と言うイメージがついている。


協会が反対したとも聞くが(ジム会長2名から聞いた)、WBAの指示するロマゴン75%、井岡25%と言う報酬比率も不満だっただろう。大阪で戦う前提なら井岡の集客力で成り立つ興行なのに。


薬師寺と辰吉は両者50%の半々だったのにロマゴンと井岡だと3倍の差………。これは団体など関係なく、背後にいるプロモーターの力関係………と言うより団体の配慮なのだろうか?

最近ではWBCヘビー級統一戦、フューリーVSホワイトでも報酬比率で揉めていた.


このプロモーターによって統括団体の態度が変わる件については別途書きたい。


井上もロマゴンのいるフライ級を飛び越し、ナバレッテのラブコールを無視し続けた。これを逃げたとは言わない。避けただけ。


村田の防衛戦不履行を拙blogは批判したが、ユーバンク&ララから逃げたのではなく、リスク回避で避けただけ。


タイトルを返上すれば「逃げた」かもしれない。結局、村田も井岡もタイトルを返上していない。井上に至っては返上する必要すらない。


ただ、返上が「逃げた」になるならロマゴンとエストラーダは井岡から逃げた事になるがそれも断じて違う。あまり知られていないが井岡VSエストラーダは交渉していたが、エストラーダが右拳の負傷の為、タイトルを返上した。

井上も井岡も田中もタイトルを返上する度に「逃げた」になるかと言うとそれも違う。


待ち料を払って先延ばしにするのは「逃げた」ではなく「避けた」だろう。結局はプロボクシングは興行と言う商売。


最近では尾川堅一が初防衛戦を1位と戦わなかった為、指名挑戦者 シャカッツ・ラキモフにプロモーターから待ち料が払われている。これも「逃げた」ではないと思う。


日本語って難しい。「逃げた」は悪意を感じる。


それはさておき、ドネアが何らかのタイトルを手にすれば井岡戦は実現するかも。


井岡VSドネアが見たくない訳ではない。正直、見たい。

ただ、ドネアがSフライ級でどれだけ動けるかを見てみない事には何とも言えない。

↑Sフライ級に落とせるのかなぁ?


同じプロモーターと契約しているのだからいっそドニー・ニエテスとSフライ級サバイバルマッチをしてみては?、なんて考える。


何にせよダイレクトで井岡戦はないだろう。

一番狙い目そうなWBA王者 フランコの名前を出さない辺り、井岡ではなく日本で戦いたい………そんな気がする。