怪人の作り方 | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

プロボクシングが興行である以上、人々の耳目を集めるのは大切な事。過去には海外で男子VS女子なんて試合もあった。これは日本のテレビニュースにすらなった。最近はYouTuberの試合が並の世界戦以上に注目を集めるている。


日本では兄弟対決の日本タイトルマッチなんてやらかした………もとい、行われた。これは耳目を集める為に行われたかは不明だが、結果として好奇な視線を集めた。


残念ながら好カード、好試合だけで生き残れる程、興行の世界は甘くない。記録、因縁、キャラクター、何でもいいから話題を集めないと商売が成り立たない。


辰吉がデビュー戦からスターだったのはやはりそのキャラクターが大きかっただろう。

井岡は血筋が、村田はオリンピック金メダリストである事からデビュー戦から注目を集めた。

井上はテレビ放送がある好待遇ではあるものの、スターになったのはバンタム級に上げてから。リングの上だけでスターになるには時間がかかる。


昨日、取り上げたホルヘ・ルイス・ゴンサレス。


一度見たら忘れられない風貌。そして2メートルを越える巨漢。まさに怪人。

だがゴンサレスは好きでこんな髪型をする特殊な美的センスを持っている訳ではない。
売り出す為にさせられている。

デビュー戦のゴンサレス(右)↓
体格はインパクトある。だが顔は平凡で覚えられない。

10戦目辺り↓
後ろ髪を残して後は剃り上げた。

15戦目辺り↓
後ろ髪を伸ばす。髭を生やす。

そして最初の画像、キューバの怪人の出来上がり↓

本人がこの髪型を気に入っているかどうかはわからないが、リディック・ボウ戦に
「何かをしてくれる」
との期待感に一役買ったのは事実。

ブローナーやフルトンの髭も、もしかしたら顔を覚えて貰うための手段かもしれない。