見ていないと過少評価になる? | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

拙blogの読者様はWOWOW、DAZNの加入率が世間様より高いと思う。
30年強前に開局したWOWOWは海外ボクシングに餓えていた高校生の私には夢の番組だった。

最近は時代の流れに少し乗り遅れたのか、生配信はあっても生放送は少なく(今年は8月に入ってもまだ1回)、既に見た試合ばかり放送する。その為、ほとんどエキサイトマッチを見ていない。オンデマンドだけ見ている。

そのWOWOW、ボクシングファンに多大な恩恵を与えてくれたが、放送にやや偏りがある。

ここ数年、タイやフィリピンの試合を放送しない。
結果、長くミニマム級を引っ張ったワンヘン・ミナヨーチン、ノックアウト・CPフレッシュマートをよく知らない日本人ボクシングファンが多いのではなかろうか?

欧米の試合はESPN(トップランク)、ショータイムを中心に放送。

結果、他のプロモーションのボクサーの放送が少なくなりがち。

先日、こんな記事を書いた↓
四団体時代以降のヘビー級無冠の帝王としてラドック、スチュワート、ゴンサレス、イベアブチ、ツア、ソリス、現役ではミラーを挙げた。

もちろん、評価は人それぞれだと思うが、日本ではWOWOWで良いインパクトを残さなかったホルヘ・ルイス・ゴンサレス、オドラニエル・ソリスを高く買う人は少ないと思う。

昨晩、リディック・ボウに惨敗する前のゴンサレスの試合を10試合程、鑑賞した。

当時のヘビー級としては破格の巨体。
左右アッパーで相手の上体を起こし、打ち下ろす気味に放つ右フックは強烈。

当時、長身選手として話題を呼んだWBO王者 ヘンリー・アキンワンデと同じ位の身長で且つ骨格はより大きく、パワーに溢れていた。

だがデビッド・ツア、マイケル・モーラーとは違いWOWOWはほんの数試合を放送し、いきなりリディック・ボウとの大一番を放送。
あの日のボウは生涯ベストと言えるコンディション。敗れるのは仕方がないと思う。この試合を境にゴンサレスは堕ちていく。

日本のボクシングファンはWOWOWで勝った試合を放送されたボクサーを高く評価し、そうでないボクサーは過少評価する傾向がある様に感じる。

黒田、井岡と戦ったファン・カルロス・レベコ、長谷川と戦ったファン・カルロス・ブルゴス、粟生と戦ったビタリ・タイベルトはもっと高く評価されてもいいように思う。良い試合をしても放送されない =  知らないになっている。

そして明々後日に病からバージル・オルティスが復帰する。オルティスがスペンス、クロフォードのどちらに挑んでもビックマッチだがDAZNを見ていない人には如何に好カードか伝わらない。

DAZNの登場でようやくWOWOW以外でも海外ボクシングを楽しめる様になった。だがこの30年間、WOWOWで放送された試合が海外ボクシングの全てになっている人が多いのではないか?
そんな気がする。