【後編】無冠の帝王はヘビー級に集う | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

前回の続き。


四団体認可時代になっても世界ヘビー級王者は高い頂き。新興団体ですら王者は強い。


IBF初代王者は当時ヘビー級最強のラリー・ホームズ。


WBO初代王者はオリンピック銀メダリスト   フランチェスコ・ダミアニ、2代目がオリンピック金メダリスト   レイ・マーサー、3代目がマイケル・モーラー。


やはり「ヘビー級」と言うだけでハードルが高い。


一方でやはり穴王者も存在する。

最近では第二王者とは言えWBA王者 トレバー・ブライアン、マヌエル・チャー、IBF王者 チャールズ・マーチンは強豪王者とは言えないだろう。


クリチコ兄弟が四団体を独占した時代、レノックス・ルイスがWBC、イベンター・ホリフィールドがWBA、リディック・ボウがWBOタイトルを所持した時代もヘビー級タイトルは別格の存在だった。


だからこそ以下に挙げるヘビー級ボクサー達は時代とタイミング1つで世界ヘビー級王者になれたのではないかと思う。


①ドノバン・ラドック


スマッシュと呼ばれる左はブームを起こした。

今のヘビー級としては標準サイズだが当時は大柄なヘビー級。マイク・タイソンが勝った最も強い相手はラドックだと思っている。


②アレックス・スチュワート


既に故人。

タイソン戦での惨敗のイメージが強いが、ホリフィールドとの2試合、モーラー戦、フォアマン戦、マスカエフ戦、元王者、後の王者との対戦は何れも見応えがあった。特にフォアマンには勝っていたと思う。


③ホルヘ・ルイス・ゴンサレス


キューバの怪人。
当時としては破格のサイズ。
時のWBO王者  リディック・ボウに敗れてからスランプに陥った。因みにこの試合がボウのベストファイト。
以降、集中力が切れたのかボウも低迷する。

④アイク・イベアブチ

クリス・バード、デビッド・ツアに勝利し、当時最も期待されたヘビー級だったが………婦女暴行で活躍の場をリングから獄中に移した。

⑤デビッド・ツア

ボブ・フィッシモンズ以来、100年ぶりにオセアニア出身の世界ヘビー級王者になる事を期待されたが………挑んだ王者はレノックス・ルイス。相手が悪かった。
強豪との対戦が多い。後のヘビー級王者  ジョン・ルイスを瞬殺した。

⑥オドラニエル・ソリス

クリチコ兄弟が支配するヘビー級に新しい風を吹かせかけた金メダリスト。
クリチコ兄との初回、優勢に試合を進めていたが足を傷めてあっさり試合終了。

そして現役には先月復帰したジャレル・ミラー。ミラーも引退後にキャリアを惜しまれそうだ。

因みにゴンサレスやソリスをこのリストに挙げるのはどうか?………マイケル・グラントやラリー・ドナルドの方が相応しい………との意見もあるかもしれない。それについては近日中に私見を書く予定。