【前編】無冠の帝王はヘビー級に集う | ボクシングライフW

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趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

80年代半ば、IBFとWBOがWBAから袂を別つまで無冠の帝王と呼ばれる強豪が多く存在した。

だが、タイトルの増加により人数は減った。


それでも

「相手が◯◯でなければ王者になれただろうに………」

と思わせるボクサーもいる。


アラ・ビラモア、金光善、キッド・アキーム、サーシャ・バクティン、エンジェル・マンフレディ、オーバ・カー。


この辺りは挑んだ王者が悪かった。アキームはそうでもないかな?

サーシャは世界戦すら出来なかった。


40~50代のボクシングファンなら

「サーシャなら井上尚弥を攻略できる」

と考える人がある程度いると思う。


勝負はやって見なければわからないが、それ程に高い評価を得ていた。そして………不人気で不祥事を起こした。


↑長くて速く、多彩な左を井上は攻略できるか?


これがヘビー級になると無冠の帝王は更に増える。

最も有名なのはサム・ラングフォード。そしてブラック・プリンス、ピーター・ジャクソン。どちらもヘビー級ボクサー。


世界ヘビー級タイトルは高い頂き。


それはクラスが17階級、四団体時代になってからも変わらない。他のクラス、特に軽量級ボクサーは簡単に1階級下げたり上げたりする。

2022年に最も活躍を見せているジェシー・ロドリゲスは試合直前に2階級も上げた。


だがヘビー級ボクサーにはヘビー級しか戦場はない。

クルーザー、ライトヘビー級から上げてくるボクサーもいるがタイトルではなくマネーを求めてクラスを上げる。


そして四団体あっても他のクラスと違い挑む王者を選ぶのが難しい。

時の世界ヘビー級王者が強いか、弱いか。

この1点だけで世界最強の称号を得られるかどうか変わってくる。


続く。