2020.9.27ふじさんメッセ(セミ・メイン) | ボクシングライフW

ボクシングライフW

趣味と言うよりライフワークになっているボクシングについてとりとめもなく感じたままに

日曜日、駿河男児ジムが無観客興行を生配信………のはずが結構、観客がいる区画もある。
何にせよとてもありがたい。

セミとメインは期待のホープが登場。

●木村蓮太郎VS岩屋卓史(Sフェザー級)

期待のホープ、木村の地元御披露目試合。

ガードを固めて前進する岩屋だが手が出ない。厳密に言えば出せない。サウスポー、木村が右ボディを中心に多彩な右で試合をコントロール。

3.4ラウンド、このままでは勝てない岩屋は被弾覚悟で手数を増やすが、木村は川島郭志を思わせるポジショニングで空転させる。

5ラウンド、木村の連打に岩屋は堪えるがコーナーからタオル投入。試合終了。

タオル投入って禁止されたんじゃなかったっけ?

快勝でプロ2試合目とは思えない素晴らしいパフォーマンスを見せた木村だが敢えて気になった点を↓

赤いグローブが木村↑

不意の一発を貰わない自信があるのはわかる。だが木村のガードの低さは気になった。
日本最高のディフェンスマスター川島も、タフネスに定評のあったハグラーやチャベスですら相手がグロッキーでも常にガードは上げていた。

素質は申し分ない。特にサウスポーの右ボディはプロ2戦目にして現役最高峰かも。
尾川、伊藤、三代と絡む選手になってほしい。

●村地翼VS川端遼太郎(バンタム級)

村地はサルダールのWBOアジアパシフィックに挑み敗れた後の再起戦。とは言え若くこれからの選手。敗れた試合もダウン応酬の激闘だった。

サルダール戦は戦前不利の予想が多かったが「村地は評判よりずっといい選手」と映像コレクター仲間から聞いており、楽しみにしてホールに行った覚えがある。

サルダール戦の倒れ方が強烈でダメージが残っていないか心配だったが杞憂だった。

初回から村地の右が良い。
あまり脇を絞らない。その為か川端の左ガードの内側、外側を自在にすり抜けてヒットする。


3ラウンド、村地の右で川端の腰が落ちる。

村地のボクシングはシンプルに速い左を突き、単調そうで実は多彩な右を打ち込む。これだけで大概の相手は近付けないだろう。

5ラウンド、左ボディを見せたが基本、ボディは打たない。1-2を極めるボクシングだ。

川端は上下にパンチを散らすが村地のディフェンスは固く、ダメージングブローを奪えない。

そのまま村地が右を当て続け試合終了。
判定で再起に成功。

ユーリ阿久比よりも村地の方が勇利アルバチャコフにスタイルが近い。巻き返しが楽しみだ。

静岡でボクシングの灯を守り続ける駿河男児ジムに感謝。ボクシングは関東、名古屋、大阪だけのものではない。愛知以外の東海も盛り上がってほしい。