最大の興行はPBCの5大世界戦+1。
だがイギリス、フランス、メキシコでも注目カード目白押しの豪華な週末だった。
幸い、見たかった試合は全て結果を知らずに鑑賞できた。
●フランス:トニー・ヨカVSジョアン・デュパス(ヘビー級)
リオのスーパーヘビー級金メダリスト、ヨカが登場。フランスボクシング界の救世主になると期待していたが、敗けはしないものの思った程の注目を集めていない。
相手は日本で竹原に勝ったデュパス。
試合は一方的。初回からヨカが圧倒。レノックス・ルイスを思わす左手を前に伸ばし、右フックの連打。開始早々、2度のダウンを奪い試合終了。
フィニッシュは右アッパーだった。
この戦法は自分より背の低い相手に有効。ヨカは長身ではあり、大概の選手には通用しそうだが、更に背の高い相手もおり、引き出しを増やした方が良い。
●イギリス:ジョシュ・テイラーVSアピヌン・コーンソーン(WBA.IBFSライト級)
WBSSで2団体統一王者になったテイラーが日本で挑戦者決定戦に勝ったアピヌン相手に防衛戦。
アピヌンがアジアの指名挑戦者として健闘してくれる事を願ったが………。
初回、アピヌンが積極的に手を出すがラウンド中盤、テイラーが右ジャブを打ち出すと後退。
ラウンド終了間際、テイラーの左ボディでアピヌンは悶絶。そのまま試合は初回で決着。
海外で活躍するアジアのボクサーはフィリピンしかいないのか………次回の井上に期待。
●メキシコ:フリオ・セサール・チャベスJrVSマリオ・アベル・カセレス(ライトヘビー級)
何かと評判の悪いチャベスJrがジェイコブスに敗れた後、意外と早く再起。
長身のカセレスがシャープなジャブと1-2で攻める。チャベスは………丸くなった?
入り際にカサレスに右を合わされ近寄れない。
3ラウンド辺りからカサレスは左アッパーを多用。5ラウンドには一方的。カサレスのアッパーにチャベスは為す術なし。
6ラウンド、バッティングでチャベスの左眉がカット。大した傷に見えなかったが負傷判定へ。
判定はユナニマスでカサレス。後からスコアシートを見ると1ポイント差が2人いる。私にはフルマークでカサレスとしか思えなかったのだが。
チャベス、さすがに崖っぷちだ。
この他にドイツでも世界戦が行われたが、長くなったので観戦記は後日。