家にいるとついおやつに手が伸びてしまいます。


買わずにいると食べずに済みますが・・買い物に行くと今度は大量に買ってきてしまいます。


体重も徐々に増加して膝が『重いぞ』そう言っているようです。


だから私は忙しいくらいの方が良いんです。


いくら食べても太らない人が羨ましいです。


家にいるとあれこれ食べてしまうので、友達を誘って出かけてみようかとも思いましたが、外は曇り・・そんな気分も消えて、ダラダラ過ごしています。

この前、書こうと思っていたこと、何だったか思い出せません。


ちょっとした思い付きはやっぱり書き留めておかないと忘れてしまいます。



外で子猫が鳴いています。


こんなに寒いのに・・でも飼ってやることは出来ないので知らんぷりしています。


誰かが捨てて行ったのでしょうか?


欲しいところには出きず、望まないところには出来るのでしょうか?


子犬を生ませたいとお婿さんを飼い始めましたが、全くできず、子犬を飼い始め、今ではメス2匹・オス1匹です。


知らない誰かと交配と言うのも私が嫌だったので、増員ということになりますよね。


末っ子を迎えてもう6年になります。


11歳・9歳・6歳となりました。


生まれても誰にも譲らず囲まれて暮らしたいと思っていたのですが、思うようにいきませんね。


ずっと大事に育ててもらえるかどうか心配で手放せそうにありません。


でも、そんな心配は無用でしたね~。

「陽子、そろそろいいぞ、戻ってこいよ。」


そう言う大介の姿がいつもよりカッコよく見えた陽子。


その笑顔は奈緒が見ても眩しいモノだった。


「さあ、もう焼けてるから、食べて食べて。」


大介は人が食べる世話を楽しそうにしている。


「外で食べると美味しいね、奈緒。」


「うん。」


「奈緒ちゃん、遠慮しないでたくさん食べて。」


「ありがとうございます。」


「おい、竜、オマエは少し遠慮しろ。


今日は二人に楽しんでもらうんだから。」


「奈緒ちゃん、楽しい?


ほら、しっかり食べて。」


紙皿に山ほど積まれた肉や野菜を食べながら、首を縦に何度も振る奈緒。


「古川さんと大介の最強コンビのおかげでとても楽しいです。」


陽子がそう言う。


ひたすら食べ続けた後、のんびりと川原に腰を下ろす。


「奈緒ちゃん、大丈夫?」


「えっ?」


「バーベキューって知らないうちにはしゃいじゃうでしょ?」


「こんなに大声出したり笑ったりしたの久しぶりです。


ありがとうございます。」


「陽子が自分のことのように気にしてたから誘ったけど、迷惑だったらゴメンね。」


「そんなことないです。」


陽子がこの人を好きになった理由が一つ一つ明かされていくような一日。


本当に素敵な人、そう思った。


「二人とも疲れたでしょ。


着いたら起こしてあげるから眠ってていいよ。」




「奈緒ちゃん、陽子、着いたぞ。」


「えっ、もう?」


「ああ。」


「奈緒、私はこれから大介の所に行くから、古川さんに送ってもらってね。」


「えっ?


じゃあ、私もここで・・。」


「ちゃんと送るから、乗ってて。」


そう古川が言う。


陽子たちがいなくなって車の中は静かになった。


「あの~、今日はありがとうございました。


きっとご迷惑でしたよね。」


「どうしてそんなこと言うの?


楽しかったよ。」


「だって私・・。」


「彼氏と別れたばっかりだってこと?


聞いてるよ。


そんなこと気にしなくていいよ。


さっき言ってたでしょ、俺たち、一年間同じ学校に通ってたって。


その頃から知ってたんだ、加賀さんのこと。


後輩の彼女だったよ。」


「じゃあ、サッカー部だったんだんですか?


全然知りませんでした。」


「家は、どの辺り?」


「朝のコンビニの所で降ろしてください。


母には詳しく説明してないので。」


「わかったよ。」


車は静かに止められて奈緒は何度も何度もお礼を言ってわかれた。


今日一日、楽しくてたくさん笑って、帰りの車でぐっすり眠った。


沈んでる私を笑わせたかったんだな~陽子は。


彼女の気持ちが嬉しかった。


「陽子と奈緒ちゃんは後ろに乗って。


運転は竜がするから。」


「奈緒、ほら乗ろう。」


車は静かに動き始める。


「ねえ、奈緒ちゃん、陽子は学校でちゃんと勉強してるの?


俺の見た感じじゃ、学校に遊びに行ってる感じしかしないんだけど・・。


どうなの?」


「大介がそんなこと言っていいのかな~?」


横から竜が口をはさむ。


「ちゃんとやってるよね、奈緒。」


「はい。


真面目かどうかはわかりませんが・・。」


陽子の方を少し見て答える。


「生物の西って知ってる?」


「はい。


一年の時担任でした。


でも、転勤されましたよ。」


「へ~そうなの・・。」


三人が声をそろえて言う。


「陽子は知ってるでしょ。


一年の時、担任だったじゃないの。


まさか覚えてないってことは無いよね。」


「それは覚えてるけど、転勤したのは・・ちょっとわからない。」


陽子無関心さには少し驚いた。


「ふ~ん。


口うるさい先生だったけど、三年間ずっと担任だったんだ。」


「古川さんってどんな生徒だったんですか?


私たちと一年だけ重なってますよね。


大介と一緒じゃなかったでしょ?」


「クラスも違ったし、部活も違ったし、一緒にいたことは無かったな。


塾が一緒だったんだ。」


二人とも塾なんて行きたくなかったけど、親孝行のつもりで行っていた。


なのにサボってファミレスでノートを写したりしていた。


「懐かしいな、十代の頃の話。」


そんなに時間が経ってるわけでもないのに、随分過去のことのように思えた。


楽しい会話が続いていたが車は山道を登り始める。



さっきまで騒がしかったうしっろの座席の二人が静かになった。


「ねえ、気分悪い?


少し休もうか?」


「いえ、大丈夫です。


陽子が眠ってると静かですね・・。」


そう言うと奈緒は外の景色をぼんやりと眺めている。


しばらく上ると川原が見えてきた。


もうすでに何組かのグループがバーベキューを楽しんでいる。


思っていたほど暑くも無く風も吹いていて気持ちがイイ。


「こんにちは~。」


挨拶を交わしながらちょうど良い場所を探す。


「この辺にしようか。」


大介は、持ってきた荷物を置き準備を始める。


「じゃあ、ここに運ぼう。」


「何か楽しくなりそうね。」


陽子の笑顔。


「私たちも何か手伝った方がいいんじゃないの?」


何をどうしたら良いのか全くわからない奈緒はウロウロしてばかりいる。


「奈緒ちゃん、イイから・・。


陽子と一緒にその辺に座ってジュースでも飲んでいなよ。


もう少し準備が出来たら手伝ってもらうから。


それまではお姫様気分でいるといいよ。」


この人のこんな優しいところも陽子は好きなんだろう。


「ね、奈緒、古川さん、ステキでしょ?」


「うん。


でも、私は・・・。」


「深く考えずに今日は楽しもうよ。


せっかく大介があんなに張り切っているんだから。


それに、ここ気持ちイイね。」


「そうだね。」


何もしなくてイイと言われたので、大きな石の上に二人並んで座って素足になって川の水に浸けてみる。


二人の笑い声が響く。




「奈緒、おはよう。


ここだよ。」


コンビニの駐車場で待っていると言った陽子が声をかける。


「おはよう。


大介さん、おはようございます。」


「奈緒ちゃんだったよね。


おはよう。


久しぶりだね。」


「はい。」


どれくらい前だったか、陽子と一緒に行ったライブの会場に送ってもらったことがある。


「それから・・コイツ、竜。


俺の悪友。」


「おはよう。


古川 竜です。


ヨロシクね。」


「はい。


加賀 奈緒です。」


「そこの二人、何真面目な顔して自己紹介なんてやってるんだよ。」


そう言いながら大介は笑っている。


(そんなこと言われても、初対面なんだから挨拶するのが普通よね。)


まず、材料を買いにスーパーへ向かう。


ショッピングカートに買い物カゴを二つ乗せて歩き始める。


野菜を選んで次々にカゴの中に入れていく。


「ねえ、陽子は何が好き?」


「エビとかイカとか。


奈緒は?」


「・・・同じ。」


「次は肉だ。


奈緒ちゃん、何でも食べられる?」


「大体大丈夫です。」


「そんなに緊張しなくてイイよ。


俺たちのこと、ずっと前から知ってる人くらいに思ってよ。」


「・・・。」


飲み物も買ってレジに向かう。


「慣れてるね~。


大介がこんなにテキパキしてるなんて思わなかったな。」


「俺はバーベキューには思い入れがあるんだ。


二人で行ったこと無かったもんな。


とにかく、今日は、俺に任せてくれ。」


「見直しちゃうよ、大介。」


二人のやり取りを一歩離れたところから奈緒は見ていた。


騒がしく買い物を済ませ、目的地までのドライブが始まる。