『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
何かを伝えたいと思うとき
伝えたいことのほとんどは
言葉になっていなくて
ただ、内側で感じているだけ
という場合も多い気がします。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
「言葉にしないと伝わらない」
こともあるけれど
「言葉だけでは、伝わらない」
こともある。
「言葉では、伝わらない」
こともある。
『竜とそばかすの姫』は
言葉以外の情報が
とても多い作品だと感じました。
たとえば
主人公のすずを
小さいころから知っている
合唱隊の5人の女性は
すずから
「幸せって何?」と
質問をされて
答えることができませんでした。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
それは、幸せが何か
分からなかったんじゃなくて
幸せは人の数だけあり
正解があるものではないから・・・
幼いころに母を亡くした
すずにとって、ベストな言葉が
浮かばなかった。
「これが幸せ」と
決めつけたくなかった。
すずを思いやったからこそ
言葉を出せなかったのだと
思うのです。
そして、心の傷ついた竜にも
「言葉」だけでは、伝わらなかった。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
・行動すること
・信じること
そして
・抱きしめること
もしも、言葉が通じなくても
思いやる心を届けることで
通じるなにかがある。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図・東宝
それは
人間という枠をこえて
AIにも届くし
動物にも
植物にも
届くものだと感じます。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図・東宝
言葉を超えた情報を
もっと受け取りあえる世界。
それが、これから
目指していく世界
なのかもしれません。