『竜とそばかすの姫』
を観てきました。
『竜とそばかすの姫』は
高知の田舎町で父と二人で暮らす
17歳の内藤鈴(すず)が主人公。
「現実はやり直せない。
でも、“U”ならやり直せる。
さあ、もうひとりのあなたを生きよう」
というコンセプトで
50億人以上が集うインターネット上の
仮想世界“U”(ユー)に
“As”(アズ)と呼ばれる自分の分身
歌姫「ベル」として参加するお話です。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
現実=顕在意識
U(仮想世界)=潜在意識
わたしたちは、別々なようで
本当は、みんな繋がっていて
気づくことで
いつでも現実を変えていける。
そんなメッセージを受け取りました。
「現実的でない」
という意見も多数あるようなのですが
常識的に考えると
確かに「えぇ!その展開はない」
と、なってしまうのだけれど・・・
潜在意識の世界では、気づく(悟る)と
現実が一瞬で変わってしまう。
目に見えない世界(潜在意識)には
どんな展開も「ある」のです。
これは、理屈をこえているので
体感することで共有していける
感覚なのだと感じました。
作品をみているなかで
・利他
・心に灯をともす
・祈り
・集合意識
・自分で決める覚悟
などのキーワードも、思い浮かびました。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
また、『竜とそばかすの姫』は
『美女と野獣』をインターネット上で
表現したらどうなるか?
という試みで作られた作品
ということでしたが
見ているうちに
『赤毛のアン』
『52ヘルツのくじらたち』
『ラプンツェル』
なども浮かんできました。
『赤毛のアン』の影響は
ヒロインのベルの
ハンドルネームは、BELL(鐘)
だったけれど
最後にEをつける
「BELLE」がふさわしい
(フランス語で美しいという意味)
というシーンで感じました。
赤毛のアンのアンは
「EがつくAnne(アン)」なのです。
そして、主人公が“そばかす”
“赤毛”という共通点
(ベルはピンクの髪ですが)
しのぶくんは、ギルバートっぽい
(女子から人気)
という点なども
『赤毛のアン』っぽいなぁと
思いました。
そして、竜は
『鬼滅の刃』の鬼のようでもありました。
『竜とそばかすの姫』(C) 2021 スタジオ地図
この作品のなかで
竜は本当の自分を
見つけてもらえるので
これから変化していけるはずですが
作品のなかでは、その覚悟までしか
描かれていません。
賛否両論あるように
現実は、そんなに甘くないかもしれない。
でも、いつだって希望はあるし
常識なんて、変えていけばいいし
変えていけるのです。
・自分を表現すること
・まわりの目を気にしないこと
・現実を変えるチカラが自分にあると、気づくこと
・自分を超えた優しさを発揮すること
・ふつうの人こそ、世界を変えていける!と意識を変えること
いま、世界中の人が
受け取っているメッセージが
ギュッと凝縮されたような映画でした。
なにを感じるかは、人それぞれ。
わたしは、勇気をもらいました。