スティーヴン・スピルバーグ監督の「レディ・プレイヤー1」を観てきました。

ものすごく豪華で、楽しくて、そして、寂しい部分もあり・・・

未来はこうなるのかもしれないという映画でした。

【あらすじ】

2045年を舞台に、仮想ネットワークシステム「オアシス」開発者の遺産争奪戦を描く、SFアドベンチャー。

『レディ・プレイヤー1』の舞台である「オアシス」は、どんなものにもなれて、何でも出来るVR(仮想現実)の世界。

ある日、オアシスの創設者の遺言が発表される。

その内容は、オアシスの三つの謎を解いた者に全財産の56兆円とこの世界を与えるというものだった。これを受けて、全世界を巻き込む争奪戦が起こる……。

バーチャル・リアリティの世界では、なんにでもなれるけれど、現実の世界はこんな感じです。



理想のアバターでいるときには、自分をイキイキと表現できるのに、現実の世界の自分を認められられない。

ものすごく、いまを反映しているな、と感じました。

仮想現実がメインとなる世界は、未来のひとつの姿かもしれないけれど、こういう未来ではなく、別の未来を選びたいと思いました。

仮想ネットワークシステム「オアシス」は、神ではなく、人間がつくりだした世界。

「そのなかでのみ生きて、人生を終えるというは、世界が小さくなっていくということだろうか?」という感じもうけました。

(現実ではなく、空想の世界にのみ、生きている感じです)

こういった、さみしいという気持ちの一方で

極上のエンタメ作品であることも、間違いありませんでした。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアンや「AKIRA」の金田バイク、「キングコング」が入り乱れるレース。

「エルム街の悪夢」、「シャイニング」、「エイリアン2」、「チャイルド・プレイ」

「ブレードランナー」、「サタデー・ナイト・フィーバー」、「スパイダーマン」、「バットマン」

「機動戦士ガンダム」、メカゴジラ、「ストリートファイター」etc、etc・・・

知っていたらときめくけれど、知らないと、そのままスルーしてしまうかもしれない名作の数々が散りばめられていて

ひとつの作品で「ここまでの表現が出来るんだ!」と驚かずにはいられません。

個人的には、「ターミネーター2」のシーンが印象的でした。



ちなみに、「レディ・プレイヤー1」という題名は、原作小説からきています。

1980年代のアーケード・ゲーム(ゲーム・センターや駄菓子屋などに置かれていたゲーム機)や、テレビゲームにおいて

プレイ開始時に "Ready Player One" あるいは "Player One Ready" というメッセージが表示されたのを覚えていた原作者が、そのメッセージを懐かしんで小説の題名として採用し

それがそのまま映画のタイトルになったそうです。



「レディ・プレイヤー1」は素晴らしい作品で、大興奮できる、おススメの映画ですが・・・

仮想現実のなかでだけ、なんにでもなれる未来が、そのまま実現するのではなく。

素の自分を認め、自分らしさを活かしていく世界をつくっていきたいとも感じました。



あなたの開運を心からお祈りいたします。