芥川龍之介の『蜘蛛の糸』には、チャンスについての深い教えがあります。

『蜘蛛の糸』~要約~

ある日、お釈迦様(おしゃかさま)が地獄を見ると「かんだた」という悪党をみつけます。

かんだたは、生前に一度だけ蜘蛛を助けてやったことがありました。

このことを思いだしたお釈迦様は、蜘蛛の糸を地獄に垂らし、かんだたに地獄を抜け出すチャンスを与えます。



お釈迦さまは、蜘蛛の糸を手にとると、池の底にむかってまっすぐおろしました。

糸は、するする、するするとおりてゆきます。



そして、とうとう、地獄にいるかんだたの上にたれてきました。

かんだたは、手をたたいてよろこびました。

「この糸にすがってのぼってゆけば、地獄から抜け出せるかもしれないぞ」

かんだたは、さっそく蜘蛛の糸をしっかりつかみました。

かんだたは、上へ上へと、のぼってゆきました。

そして、針の山も見下ろせるほどのぼると、かんだたはにやりと笑いました。

「しめた、しめた。もう少しがんばれば、うまくいきそうだ。」

そして、ふと下を見ると・・・

大変です。大勢の罪人たちが、自分のあとをつけて、のぼってくるではありませんか。

まるで、ありの行列です。



かんだたは、恐ろしくなりました。

蜘蛛の糸は、自分ひとりでも切れてしまいそうな細い糸なのです。

みんなでのぼったら、切れてしまうにきまっています。

そうなったら、せっかくここまで、のぼったのにまた地獄に堕ちてしまいます。

かんだたはどなりました。

「おい、おりろ!おりろ!この蜘蛛の糸は、おれのものだ!」

そのとたんでした。

今までなんともなかった糸が、ぷつり。と切れました。



かんだたは、たまりません。

大勢の罪人たちと いっしょに くるくるとまわりながら、堕ちてゆきました。

芥川龍之介『蜘蛛の糸』より引用

あなたは、このお話を読んで

どのようなお釈迦様のお心を感じとられたでしょうか?

これは、地獄の蜘蛛の糸のお話ですが、現世も同じ仕組みなのです。

チャンスというのは、ふと目の前に現われます。

このとき

・目の前の人や出来事を信じ切る

・チャンスを人と分かち合う

ことが大切なのです。

目の前の人や、出来事を信じ切れなかったり

自分だけが成功しようとすると

チャンスは、どこかに行ってしまいます。

人の運命は、影響を与え合っています。

自分に起こる出来事が、自分だけのものとは限りません。

自分にとって、ひとりじめしたい出来事であるほど、他の方も一緒に引き上げてくれるほどのパワーがあるし

そもそも、自分だけにたらされた糸ではないかもしれないのです。

また、糸をたらす方だって、せっかくのチャンスを十分に活かしてほしいから、「人と一緒に」と考える人の前にたらしたいのです。

チャンスの蜘蛛の糸は、一見細~く・もろく、すぐに壊れてしまいそうなものです。

けれど、この糸を信じて

・目の前の人や出来事を信じて、行動にうつす

・チャンスを人と分かち合う

ことが出来ると、人生が加速していくのです。

ちなみに、ことだまで解説すると・・・

糸は、意図であるとひも解けます。

糸は、意図をもっておろされる。

目の前にあらわれたチャンスの糸は、躊躇なくつかんで活用くださいね!

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こちらも、あなたへ意図を届ける、チャンスの蜘蛛の糸です(笑)



あなたの開運を心からお祈りいたします。