「水蓮ちゃんにも悩みがあるんだ」と言われて、びっくりしたことがあります。

悩みがない人なんて、この世にいません(笑)

(生まれたての赤ちゃんはベツかもしれませんが・・・)

クライアント様のなかにも、「悩みがなさそう」と言われてモヤモヤします、とおっしゃる方がいらっしゃいます。

「悩みがなさそう」と言われたとき、まさに悩んでいる最中だったりすると、余計に心が、ザワザワとするものです。

わたし自身、子供の頃から、「悩みがなさそう」と言われることが多いので、なぜ悩みがなさそうに見えるのかを考えてみました。

まず、普段から「悩みの原因を自分の心の目で見つめて、感じて、自分なりに解決したい」と思っています。

自分でもどうしようもない悩みを、すぐに人に伝えることは少ないです。

少し間をおいて、自分なりの考えがまとまってから口にするようにしています。

これは、子供のころについた習慣です。

わたしは、1歳の時に火傷で死にかけて、その後も治療のために何度も入退院を繰り返しました。

ケロイドの跡を縮める手術で、火傷の部分を少しづつ減らしました。

ニュースで、大きなタトゥーのあとの皮膚を切り取って縮める手術をみたことがありますが、それに近いやり方だと思います。

傷跡が痛くて眠れない日々も経験し、植皮もしました。

植皮すると、植皮した場所はきれいになるのですが、他に同じ分だけ傷跡ができます。

また、きれいになるといっても、程度があり、定着するまで何年も時間がかかります。

小学生~高校生までは、常に傷の痛みを抱えていて、火傷の跡がいっぱいある自分の体が大嫌いでした。

傷跡を、同級生か「気持ち悪い」と言われるのがイヤで、毎日生きているのが辛く、自分が生きている意味や価値を探していました。

そして、死んだ方がどんなにか楽だろうと、どうやって自殺したら痛くないかを真剣に考えていました。

でも、その一方で病院で出会った人たちを見て、「生きたくても生きられない人がいる」ということや、五体満足で生まれてきた自分がどんなに幸せで恵まれているかも感じていました。

母には、火傷でいじめられていることや、傷の跡が毎日痛くてたまらないことは、心配をかけたくなくて言えませんでした。

家庭の事情で、父が生まれた時からいなかったため、母が働いて、お金をかせいでくれているのに・・・。

手術で入院して、お金がかかることに引け目を感じていたので、なおさら母には相談出来ませんでした。

引っ込み思案で、友達もいなかったので、悩みがある時はひたすら自分の心と対話する毎日でした。

たとえば、学校で同級生に「(ケロイドが)気持ち悪いから、こっちに来ないで」と言われて、死にたいと感じるくらい悲しい気持ちになった時、

「ケロイドの跡は本当に気持ち悪いのか?」を自分のなりに検証してみました。

その検証方法は、「大好きな本の主人公に自分を置き換えてみる」という方法でした。

・『赤毛のアン』のアンは、赤い髪をからかわれたけれど、アンの赤い髪は魅力的だと、ギルバートも認めた。

・『小公女セーラ』のセーラは、お金持ちでも、貧しくても人に優しく、どんな時も凛としている。人によって態度を変えることはない。

・『シートン動物記』の動物たちは、生きることに一所懸命でとても賢い。生き物は、生きているだけで価値がある。

これらのことを、物語から学んだのです。

そして、「人と違うからと言って、それを否定する資格は誰にもない。」

わたしは、人を表面的に判断しない人間になろう」と心に強く決めました。

表面的な言葉に惑わされずに、時間をかけて自分の目と頭と心で確かめるクセがつきました。

このときの経験が、「水蓮流ことだま」の人の魅力を多角的にみる、という鑑定方法に強い影響をあたえています。

誰にでも、どんな物事にも、いろいろな側面があり、一面だけで判断はできないのです。

$水蓮流ことだま開運術

悩み事の原因を、いろいろな側面からながめ、自分の目と頭と心で確かめるには時間がかかります。

「今すぐ結論を出す」と考えるとあせってしまいますが、「時間をかけて検証する」と決めれば、悩んでいる間に楽しいこともあります。

真面目だと、悩んでいる間に楽しんじゃいけない、なんて決めてしまいますが・・・。

悩んでいても、楽しんでもいいのです!

さらに、「今すぐわからないことはグレーゾーンへ置いておく」という技術も身につけました。

自分が一番良いと思える決断を下せないなら、そのままにしておいてもいいのです。

時間がたつと、解決することっておおいのです。

ここまで書いてみて、「悩みがなさそう」「いつも楽しそう」に見える理由は・・・。

「悩みにかかりっきりにならない。」

「悩みが今すぐ解決出来なくても、自分はちゃんと生きていける。」


と、いうことを知っているからじゃないかと感じました。

わたしのの経験上、「悩みがなさそう」に見える人は、「悩みがない」わけではなく。

過去に大きな悩みを乗り越えていて、「自分なりの悩みとの付き合い方」を知っている人なのだと思います。

それが心理学の方法であってもいいし、スピリチュアルな方法であってもいいし、とくかく自分なりの解決方法を持っていることが安心感につながり、自分を信じられる強さに繋がります。

おすすめの方法は「徹底的に自分の心と向き合う」ことですが、これは時間がかかるので何かと併用するのも良いのかもしれません。

人の意見は参考として、自分で自分にあった方法を選んでいくのが良いと思います。

そういえば、数年前に初対面の方から「あなたのココがダメだ」と、思いっきりダメ出しされたことがありました。

片っ端から、考え方を否定されました。

そして「自分のセッションを受けなさい」とすすめられました。

わたしは、「みんなで話しているだけなのに、勝手にセッションはじめる、この人めちゃくちゃイヤだ!」と思ったので、受けなかったですけども。

こういう時、心が弱っていると、きっと素直に受けてしまう方もいるのだと思います。

相談してもいないのに「あなたの××がダメ」と決めつける人の話は、ちゃんと聞かなくて良いと思います。

それに・・・。

ダメなところが、その人の強みになったりもするのです。

長所と短所は、紙一重なのです。

<マーク トゥエインの名言>

人間は誰でも月である。誰にも見せない暗い面を持っている。

Everyone is a moon,
and has a dark side which he never shows to anybody.

勇気とは不安を感じないことではない。
勇気とは不安をコントロールすることだ。


Courage is resistance to fear, mastery of fear, not absence of fear.

本当にその通りだと思います。

心の痛みを受け止めて、自分で自分を癒してあげられるようになると人は強くなれるのです。

痛みをカンタンに外に出さない人間は、悩みがなさそうに見えるのかもしれません。

こう考えていくと・・・

「悩みがなさそう」は、悩みとの付き合い方が上手な人、がまん強い人にこそ、おくられる、言葉なのかもしれません。

相手の言葉をどう受け取るか?は自分で選ぶことができます。

「悩みがなさそう」と言われたときに

「ありがとうございます。よく言われるんです。」と返せるような、心にゆとりのある人になっていきたいと思います。

*個人的には「悩みがなさそう」と人に伝えてしまう相手の方の心のなかが、どうなっているのか?気になります。



あなたの開運を心からお祈りいたします。