またまた、ヴォーカルのケンジが更新です。


今回はドイツの電子音楽ユニット

Mouse on Marsの6作目“Niun Niggung”を紹介します。

ちなみにこれはジャケットが二種類あるようで、

掲載してるのは99年の欧州リリースの一年後に

ジャケットを一新して2000年に日米で発売されたものです。


欧州版はこれ。



うん、ジャケ変えて正解だな!


内容は、といいますと

電子音とギターやストリングス・管楽器などの生楽器が

良い感じに混ざり合って、とってもキモチ良いです。

不思議な肌触りの音楽です。


特にオススメしたいのが8曲目Albion Rose。

まさかエレクトロニカに泣かされるとは思わなかった!

なんとも感動的な名曲です。


一時期エレクトロニカがブームになった時に、

雰囲気だけで中身が全くないジャンクが溢れたことがありましたが、

Mouse on Marsはそういう人達と一線を画してると思います。

曲の構成もしっかりしているし、

音色の選び方もとてもセンスが良い。

とても美意識が高い人たちなのだと思います。


エレクトロニカなんか聴かねーよ、

っていう人にこそオススメの良盤です。

この後に出たIdiologyという7thも素敵ですよ。



どーも、ヴォーカルのケンジです。


今回は20世紀が誇る変態ピアニスト

Glenn Gould氏のJ.S.バッハ・パルティータ集を紹介したいと思います。


グールドはカナダ生まれのピアニストで、

14歳の時にトロント交響楽団との演奏会でデビュー、

その後世界的な評価を受けるようになりますが、

1964年に突然コンサートでの演奏を一切やめ、

レコーディングやラジオ・テレビ出演に活動の場を限定していった、

というかなり変り種のピアニストです。


この写真のように

常時持ち歩いている折りたたみ式の椅子に、

極度の猫背で座り(この写真はまだましな方)

旋律をうなりながらピアノを弾く、という

演奏スタイル自体もかなり変わっているピアニストでした(1982年没)。


グールドの奏法は

レガートを排し旋律のリズム、そして対位法を重視することにより、

曲の構造がクッキリと現れるのが特徴です。


J.S.バッハの諸作品のような、複数の旋律が同時に進行する曲を彼の演奏で聴くと、

目の前で巨大な建物が建築されていくのをリアルタイムで見ているような感じがします。

また、絶え間なく流れていく旋律の中から新しい旋律が点のように浮かんでくる瞬間は

音楽的というより絵画的であるように思われます。

美術関係の方でグールドファンが多いのは決して偶然ではないはずです。


このJ.S.バッハのパルティータ集では

そんなグールドの魅力が十二分に味わえます。

所謂クラシックに興味を持っている人、というより

エレクトロニカや現代音楽が好きな人にオススメです。



日曜のライブの興奮冷めやらぬ

ヴォーカルのケンジです。

おはようございます。


今回はスウェーデンのギターポップグループ

Ray WonderのA New Kind Of Loveです。

2000年のリリースで、ゲストヴォーカルには、

なんとあのカーディガンズのニーナ様が参加されてるようです。

残念ながら、バンド自体はもう解散してるみたいです。


一時期、Tahiti80の1stに衝撃を受け、

ギターポップを聞き漁った時期があったのですが、

数あるナイスなギターポップバンドの中で

一番僕のハートをわしづかみにしたのが、

このRay Wonderでした。


ギターポップバンドというとナヨナヨしていたり、カワイコぶってたりして

ちょいと聞いていて辛いものがあるものが少なくないのですが、

このバンドはその点心配ご無用。


ヴォーカルの声とか歌い方がオトコ臭いオトコ臭い。

そしてサウンドはゴリゴリと骨太。

そのくせレトロなオルガンやBeach Boysっぽいコーラスも入り、

コード進行も詞もひねくれまくっていてて、

全体としてみるとお洒落かつポップという、

「お前ら、あれか!?どーせモテモテなんだろ?コノヤロ!」

と、肘で小突きたくなる感じのするバンドです。

いやぁ、男の嫉妬というのは非常に醜いものですな。


この手のバンドはライブが凄まじく良いのがお約束ですが、

スタジオ録音でも熱気がムンムンと伝わってきます。

良いアルバムですよ!


kaplan

どーも、ヴォーカルのケンジです。


突然ですが、日本のオジサマ達が

「男として生まれたからには一度やってみたい!」と思う職業に、

野球の監督とかパイロットなんていうのが挙げられるそうですが、

それと並んで人気なのがオーケストラの指揮者らしいです。


確かに、大勢の音楽家からなるオーケストラを率いて

自分の好きな曲を好きなように演奏できたら、

キモチ良いことこの上ないでしょう。


とはいえ、音大の指揮科を出た人ですら

指揮する場が無くて困っているらしいですから、

家のオーディオの前で指揮棒を振って我慢して、

夢は夢として終わらせてしまうのが普通です。


余談ですが、クラシック好きの多くは

CDに合わせて指揮する、という奇行を働きます。

家族の誰かや彼氏さん等が、一人クラシックを聴きながら

怪しげなダンスを踊ってウットリしてるのを目撃してしまった時は、

是非見なかったことにしてあげてください。


閑話休題。


ところが、そんな実現が困難な夢を見事に実現して

なんと天下のウィーンフィルを振ってレコーディングまでしてしまった、

なんともたくましいオッサンがいます。

それが今回紹介するアルバムを指揮した

アメリカンドリーム野郎こと、Gilbert Kaplan氏です。


彼は、アメリカの経済誌「インスティチューショナル・インヴェスター」の

創刊者兼編集主幹らしく、要はすんごいお金持ちらしいです。

なんでもこの方、65年にストコフスキーという変態指揮者の振った

マーラーの交響曲2番「復活」という曲を聴いて感動して、

「いつかこの曲を指揮したい!」、と思うようになり

やがてプロの指揮者について本格的に勉強を始めたらしいです。


そして後に、その努力が認められ世界各地のオーケストラで

大好きな曲「復活」を指揮して評判を上げ

ついには世界最高峰のオーケストラといわれる

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団までをも振っちゃったようです。


僕がすごいなぁと思うのは

この人がレパートリーを「復活」一曲に絞った点です。

おそらく、色々な曲に手を出していたとしたら、

どの曲も勉強不足になってしまって、

ウィーンフィルとの競演なんか不可能だったと思います。


夢を見つけてそこに向かう最短距離を割り出し

それからはもう惜しむことなく努力して夢を実現させる、

Gilbert Kaplan氏はとてもクレバーでアメリカ人らしい男だと思います。

きっと、というか絶対金持ちだったのも成功の要因だと思います。

学ぶところは非常に多いです。


ちなみに、演奏自体はどうなんだ?と聞かれると、

実は好きでも嫌いでもないですが、それはそれ、これはこれなのです。

良い演奏での「復活」を聴きたかったら

バーンスタイン指揮ニューヨークフィル演奏の録音をオススメします。


何を隠そう、実は僕も指揮者になりたい夢を持つ一人だったりします。

出来るなら、オーケストラはどこでもいいので

ウェーベルンの「パッサカリア」、チャイコフスキーの「悲愴」

ラヴェルの「クープランの墓」、シューベルトの交響曲5番なんかやってみたいです。


あ、一曲に絞らなきゃダメなのか!



どーも、ヴォーカルのケンジです。

連投です。


今回は前回のチョイスを受け継ぎ

知能指数はすごく高いはずなのにアホっぽく見えてしょうがない、

そんな黒人グループのライブ盤をもう一枚紹介したいと思います。


Earth Wind & Fireにはヒット曲が山のようにありますが、

このアルバム一枚で、大体の有名曲はカヴァー出来ると思います。

ライブアルバムですが、演奏も歌唱もとてもクオリティーが高く、

アレンジもほぼスタジオ録音と一緒なので、

収録曲が多い分ベスト盤としてはかなりお得です。


確かに、75年の“That's The Way Of The World”ツアーの演奏を収録したものの方が

モーリス・ホワイトやアル・マッケイの熱唱・熱演が聴けて圧倒的にカッコイイのは事実です。


だがしかし、earthもwindもfireも感じさせずに

その代わりに金の匂いをプンプンと振りまいている、

バブリーなこのアルバムの演奏もこれはこれで個人的に◎です。

何せ演奏も歌もコーラスも激ウマだし、収録曲も良いものばかりなので、

安心して聞けることは間違いないです。そして聞き流せます(笑)

そういえば、彼らを全く知らない友達に聴かせた時

「西城ヒデキが出てくるかと思った!」と言っていたなー。


やたらとメッセージ性が強かったり、

世に言うお洒落な音楽を聞きすぎて疲れてしまった時なんか、

良い耳のリフレッシュになるのではないでしょうか?

視覚的要素も御所望でしたら、

ChicagoとのジョイントライブのDVDが激しくオススメです。

非常に笑えます!褒め言葉です!