夏葉社のことを知って、読んだのが本作。
タイトルの通り、本屋の図鑑だ。
全国47都道府県の本屋を巡り、文章と絵で紹介している。
文章が1ページで、絵が1ページか2ページ。
とても読みやすく、絵を見ると、その本屋に行ったかのような気分になる。
それぞれの本屋で、どんな本を並べているか、どのように棚を作っているか。
どんなお客さんたちが来て、書店員はどんなことを思っているのか。
「本屋さんて、街に大事な存在だな」と思う。
歴史ある本屋も多くて、閉店するお店も多いけれど、「まだまだ頑張ってるよ」という気概も感じる。
戦後の本屋の歩みも巻末に出ている。
「消費税導入」「大型化」「市場縮小」など、時代の進歩とともに本屋が紆余曲折あったことを記している。
参考文献も多数出ていて、この中からまた読んでみたい本がある。
1ページの余白が少なくて、「なるべく1ページをいっぱいに使いたい」という著者と編集者の思いが伝わる。