町田そのこの作品。
2024年に中央公論新社から刊行。
花の名前を冠した中編が5つ入っている。
書き下ろし作品。
話は、安珠(あんじゅ)という女子高生が主人公。
小さな町に現れた老人のことが気になっている。
老人はいつも、何かを描いている。
理容店を営む祖母に老人のことを聞いてみるが、知っているようで明かしてくれない。
そしてある日、老人に変化が訪れる。
中編は登場人物がつながっていて、連作とも言える。
町田らしい、「狭いコミュニティの中での人間関係」が描かれている。
淡々とした筆致だ。
読み終えると、タイトルの意味も「そうか」とわかってくる。
冒頭の若者言葉に辟易するが、少しするとなくなって、気にならなくなり、読み進んでいける。