2021年に中央公論新社から刊行。
自閉症の息子を持つ、父親による作品だ。
父親は、読売新聞の記者をしている。
自閉症のことを知りたいと思って、本作を手にした。
息子の障害は重く、意思疎通が出来ない。
じっとしていられず、外に出かけた時、急にいなくなることもある。
息子は32歳で、学校を特別支援学校にするか、普通校の特別学級にするかは、大きな分かれ目だった。
と言っても、当時は特別学級がなくて、息子のために新しくできた。
健常児がいる中で教育を受けられたのは大きかったという。
息子の他に、2歳違いの次男と、11歳違いの長女がいる。
親亡き後のことも考えていて、それから大きく関わるのは、弟妹だろう。
巻末に、小児外科医の松永正訓と著者の対談がついている。
「大変だけどフツー」と題した中には、それだけではとても語れない苦労も多かったはず。
これからも大変なことが多いだろうが、なるべく伸び伸びと、自由に過ごせる社会であってほしい。